いよいよ4月。小学生たちが初々しい表情で元気よく通学しているのを見る機会もあるでしょう。そんな姿を見て、もうじき小学校に上がる我が子にもそろそろ準備をはじめなければ…と感じるのがランドセル。
いまでは、定番の男の子の「黒」、女の子の「赤」だけではない、カラーバリエーションが出てきています。果たして最近のトレンドはどうなっているのでしょうか。
1965年に創業した土屋鞄製造所では、職人が手仕事でランドセルづくりを続けています。今年4月から注文できる新作がいよいよ発表に。ランドセルへのこだわりについて教えてもらいました。
ランドセルのトレンドは?
今のランドセルのトレンドはどうなっているのでしょうか。土屋鞄製造所の担当者に伺いました。
担当者「昔は赤や黒がメインだったランドセルですが、今ではブルー、ピンク、ブラウンなど色の幅も増え、素材も天然皮革の牛革やコードバン(馬革)、人工皮革など多岐にわたります。
お選びいただける種類の幅が広がっているため、お子様の個性に合ったものをみなさまじっくり選ばれている印象です」
土屋鞄製造所のランドセルのこだわり
我が子にぴったりのランドセルを選ぶためには、幅広い種類や各ブランドのこだわりを知っておきたいですよね。土屋鞄製造所のランドセルは上質で丁寧、心のこもった印象があり、なんだか素朴な温かみを感じます。
ランドセル作りでは、どんなことを大事にしているのでしょうか。
担当者「ランドセルはお子様のご入学を祝って贈られる特別な鞄です。ランドセルを選ぶ時間を、ご家族の素敵な思い出にしていただけるよう、職人・スタッフともに願っています」
土屋鞄製造所でいちばんアピールしたい「ランドセルのこだわり」は具体的にどんなことがあるのでしょうか。
担当者「『丈夫さとシンプルなデザイン』です。ランドセルは6年間使うものなので、安心してお使いいただけるように、素材選びや細かな作りにもこだわり、職人が一つひとつ丁寧に仕上げています。
また、6年生になっても似合うシンプルなデザインで、曲線を使うことにより柔らかい印象に。また土屋鞄のデザイナーが自然に溶け込むような落ち着いた色を採用しています。今年は木の実のようなこっくりした色合いの『マロン』が新色として登場します」
ランドセルは、子どもが6年間だけ使う貴重な鞄。親が思いを込めて一緒に選んで贈ってあげれば、子どもも大切に使ってくれるはず。ランドセル選びの際は、作り手の思いやこだわりも意識したいですね。
【取材協力】土屋鞄製造所
1965年に創業者の土屋國男が自宅に併設した工房でランドセルづくりを始める。半世紀以上にわたり鞄製造一筋に打ち込み、子どもたちが6年間安心して使える、丈夫でシンプルなものづくりを大切にしている。