先日、東京ディズニーリゾートのクリスマスイベント取材へ行ってきました。特に感動したのが、東京ディズニーシーの夜景です。クリスマス・イルミネーションが煌めいていて、ただでさえ異国情緒あふれるパークが、より幻想的な空間になっていたんですよね。
記事に使うために、たくさん夜景を撮影してきたのですが、見返してみると、場所が場所だけに、本当に素敵です。
カメラの腕がグッと上がったように錯覚してしまいましたが、実はこれ、撮影方法さえ知っていれば、誰でもできるんですよ。
今回は、手ブレしたり、画質が粗くなったりせず、東京ディズニーシーで彼女に「えっ、すごーい!」と見直される美しい夜景写真を撮影するテクニックを紹介します。一部のコンパクトデジタルカメラでも可能です!
まずはちょっとだけカメラのお勉強
まずは、今回の撮影テクニックに必要な、最低限のカメラのお勉強から。どうしても難しい方は、読み飛ばしても大丈夫です。理解できなくても、手順通りにやれば簡単にできちゃいます。
デジタルカメラは、レンズから光を採り入れて、センサーに当てて、映像を作ります。
光が強ければ、光をセンサーに当てる時間は短くて済みますし、逆に光が弱ければ、長い時間当てる必要があります。
これがいわゆる “シャッタースピード” というやつです。
夜景は、太陽光に比べれば極端に光が弱いので、光を長い時間当てる必要があります。
でも、あんまりシャッタースピードが遅すぎる(センサーに光を長い時間当てる)と、手ブレしてしまいます。
そこでスマートフォン搭載カメラやコンパクトデジタルカメラは、自動的にISO感度を高くしてくれます(カメラ任せ=オートモードで撮影する場合)。
センサーを敏感にしているんです。
ところが、センサーを敏感にすると、誤差が大きくなります。サンプル写真のように、画質が粗くなってしまうんです。
また、カメラの性能によっては、ISO感度を必要なだけ高くできず、シャッタースピードが遅くなり、手ブレしてしまうケースもあります。
つまり高画質のまま手ブレしないで撮影できればOK
つまり、夜景を美しく撮影したい場合の課題は2つです。
1つ目は、ISO感度を低くした(高画質の)ままで撮影したい。せっかく奇麗な夜景も、画質が粗くなってしまったら残念だからです。
2つ目は、手ブレを防ぎたい。
ISO感度が低いままで夜景を撮影するということは、2秒とか5秒とかの長い間、シャッターを開けっ放しにしておく必要があります。手持ちでは確実に手ブレします。