モラハラをする夫の特徴

モラハラをする夫には、どんな特徴があるのでしょうか?

また、なぜモラハラ行為に及ぶのでしょうか?

太田さん「モラハラする人には、「○○するべき」「○○であるべき」という固定観念がとても強いケースが多いです。

男は、妻子を十分に養うことができる収入源をいつでも確保しておくべき。

女は、家庭内と子どもの世話を何より優先すべき。

人に何かをしてもらったら、必ず「ありがとう」を言うべき。

家の中は常に整った状態であるべき。

夫婦の家庭内の役割は、平等であるべき。

そういった固定観念を自分の中だけの『マイルール』として自分だけに適用していれば問題ないのですが、それがなかなかできません。マイルールが多い人は、他人にも自分のマイルールを押し付けようとします。

そして、自分の作ったマイルール通りに相手が動いてくれないと、激しい怒りの感情を抱きます。

会社や組織など社会生活では怒りを表面に出さず過ごしている分、配偶者など心を許した相手には我慢ができず、怒りを爆発させてしまいます。怒りを何らかの形でぶつけることで、相手を思い通りに動かそう、コントロールしようとするのですね」

モラハラを受けやすい妻の特徴

モラハラを受ける側の妻には、特徴や共通点はあるのでしょうか?

太田さん「モラハラを受ける女性というと、弱々しい姿を想像する人もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんな方ばかりではありません。

コミュニケーション上手で多くの人から慕われていて、要領も良く、職場などで重宝されている(されていた)ような方が多いです。

モラハラを受けやすい人が周囲との関係性が良好なのは、自分の気持ちを抑えて人に合わせることができるからです。白か黒かで物事を考えず、グレーゾーンを受け入れる心の広さがあるのです。

そのグレーゾーンを受け入れられる心の広さが、モラハラ気質の男性にどんどん踏み込む余地を与えてしまうのですね。

結果、「私が我慢すればいいだけだから…」という思考になり、自分の気持ちを抑えて、心身に限界が来てしまうまで、夫に合わせて生活をするようになります」