【丸政】「そば屋の天むす」779円(税込)

【丸政】「そば屋の天むす」779円(税込)

そして、最後に【丸政】の「そば屋の天むす」をいただきます。

今回のデパ地下の弁当の中では最安となる779円(税込)。聞けば、【丸政】は山梨を拠点に、駅そば、駅弁を長きにわたって展開し続けるブランドで、だからこそこのコストパフォーマンスを実現しているのかもしれません。

「そば屋の天むす」の天むす

天むすと言うと、ご飯には味付けがないものが多いですが、こちらは木耳の佃煮を混ぜ込んだご飯が採用されています。

このご飯の中に小ぶりの海老天が入っており、巻かれた海苔の風味とも相まり、サッパリしているのに独特の味わいを楽しむことができました。

聞けば、この天むすは当初、【丸政】運営の蕎麦屋のサイドメニューとして人気で、あまりの支持の厚さから独立した弁当に転じられたとのことです。

地方部で支持を得た弁当が、デパ地下でいただける有り難み

ここまでデパ地下で千円以下で買える弁当を5種食べ比べしながらご紹介しましたが、いずれも「千円以下」と言いつつも、デパ地下以外ではなかなか口にできないであろうクオリティの弁当ばかりでした。

筆者個人としては、【すしべん】の「わっぱ海苔のすし弁」、【丸政】の「そば屋の天むす」のように、本来は地方部で支持を得た料理・弁当が、デパ地下で気軽にいただける点に、特にありがたみを感じました。

ここまで読んでくださったあなたはどのデパ地下・千円以下弁当が気になりましたでしょうか。ぜひあなたのお住まいの近くにあるデパ地下で、お目当ての千円以下弁当をゲットしてくださいね。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。