勉強につながるだけじゃない、思わぬ効用も。
ルビがふってあるので難しい漢字を読めるようになりました。自分もマンガで漢字を覚えたクチですが、テレビのクイズ番組で、小1の次女が「『檸檬』はれもん! 『なめこ文學全集』に載ってるもん!」と大喜びしているのを見て、思わぬ「なめこ効果」を実感。
我が家の娘たちは「ネプリーグ」や「Qさま」など、親子で一緒に楽しめるクイズ番組が大好きなのですが、「『舞姫』の作者は森鴎外! ピンポーン正解ー!」などと盛り上がっており、雑学や将来、教科書やテストで出会うかもしれない知識を蓄えています。
9月に発売された3巻には堀辰雄の『風立ちぬ』も掲載されており、8月の夏休みに映画を一緒に観に行き、記憶も新しい娘たちは、「『風立ちぬ』載ってるよ、お母さん!」と大はしゃぎしていました。
クイズ番組を楽しんだり、会話のネタにしたり、『なめこ文学全集』が、我が家では親子のコミュニケーションにも一役買っています。
子どもにとっての「文学への入口」としてはアリ、なのでは
各作品の最後には、「師匠なめこの文學講座」と題して、作品の内容、時代背景や作者についての解説ページが設けられていて、これはなかなか参考になります。
個人的な意見ですが、内容が理解できなくても、「小学生には早すぎる」と感じる作品が掲載されていているとしても、「文学への入口」になるなら、小学生の読み物としてはアリ、だと思います。自分の小学生時代を思い出しても、中高校生や大人向けの背伸びしたマンガや本を、ちょっとドキドキしながら読んでいたものです。
こうやって、いつの時代も子供はマンガで、いろいろな知識を増やしていくんですね。我が家の小学生たちのブームはまだまだ続きそう。「なめこ」が案内役の文学全集、意外とあなどれません。