まさに物語が飛び出してきたような赤ずきん

橋本環奈 撮影/奥田耕平

──やはり、今回の作品は福田組だということが大きいかと思いますが、福田組と言えば、橋本さんは常連です。

橋本 福田組で主役をやるのは初めてなんですが、勘がよくて知的な役なのでそこは注意して演じていたんですけど、逆に変に作り込むことは無かったですね。福田組ではボケ役が多かったので、今回はテンポ感の良い軽妙な掛け合いが多くて、演じていて楽しかったです。

──閃いたときでしたり、表情の切り替わりがよりキレが増していらっしゃったような。

橋本 監督が「こういう顔がいい」とか「こういう表情をしてほしい」ということを言ってくださるので、それを全力でやる、という感じですね。100%でやることが面白さにつながっていくので、そこの笑いの尺度は完全に福田さん任せでやっていました。

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』

──新木さん、岩田さんから見て、赤ずきん役はいかがでしたか?

新木 違和感がなさすぎて。

岩田 赤ずきんの衣装も似合いすぎですよね。

新木 あと赤髪!

橋本 そう、赤髪でした。

新木 瞳の色と赤髪がすごく合っていて。最初に赤ずきんが登場するシーンでも、物語の中からそのまま出てきた、というのはこういうことを言うんだな、というぐらい。現場でもそう思っていましたけど、完成した作品で見ても全く違和感がないんですよ。

岩田 本当に衣装を含めて似合っていましたし、こういう童話を日本人がやるとなると、ともすればギャグになってしまう。それが全然ならないのがすごいな、と。 あと、すごく頭の回転が速いキャラクターじゃないですか。すごくハマっていましたよね。 チャキチャキしている感じが。

橋本 それは嬉しい!