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―スープのこだわりとは?
「豚骨ベースのスープに入れる醤油です。しゃぶしゃぶに合うようにオリジナルのものを開発しました。ニンニクとねぎを焦がしたもの、調味料と水をいれた醤油なんです。
通常の醤油だけじゃダメなんです、味が濃すぎて、肉や野菜の風味が台無しになってしまうので。醤油に合わせるスープは、鶏ガラ・げんこつ・牛のアキレス腱を毎日8時間煮込みます。それ以上煮込むと、スープにとろみがつきすぎちゃって鍋の焦げの原因にもつながるんです。
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―何か隠し味などはあるのですか?
「実はこのスープ、甘さをひきだす為にリンゴを2個入れているんです。はじめはリンゴを1個入れていたのですが、ある日、間違えてリンゴを2個入れてしまったんです(笑)そしたら、求めていた理想のスープの甘さに仕上がって……その日からはリンゴは必ず2個入れています。
理想のスープにたどり着くまで1年半以上かかりました。しゃぶしゃぶに合ったあっさりとした口当たりです。ただ、今でも進化することを考えています。リンゴを1個増やしただけで味が変わったんですから。まだまだ美味しさを追及できると思います」
―実際にお客さんの反応はどうでしょうか。
「だいたい皆さん最初は家系ラーメンのこってりした感じを想像していらっしゃるんですが、よく言われるのが『……アリだな』と。
まだまだ知名度がないので“博多もつ鍋”みたいに、なかなかパッとイメージが湧かないと思うんですが、食べてみて納得していただける方が多いと感じています。」
なるほど、“家系”とともに育ってきた店主が生み出した、“家系”の新展開ともいえそうな「家系しゃぶしゃぶ」。
お話を伺ったところで、実際に食べてみることに。