コンテンツの豊富さが目を引いたANIPLEXとSACRA MUSIC
沢山の企業出展の中でも、とりわけ自分が惹かれたのは、今やアニメ界に欠かすことのできないメジャー企業であるANIPLEXとソニーのアニソン専門レーベル的なポジションとして躍進を続けるSACRA MUSICのブースでした。
先ずはANIPLEXのブースなのですが、特筆すべきはそのキャラクターコンテンツの豊富さです。
エントランスの壁面には、レーベル作品から各キャラクターがそれぞれ"おめかし"をした姿でのイラストが描かれ、その豊かな作品性を象徴するように各作品の展示の仕方、見せ方やレイアウトにも一工夫が施されています。
SACRA MUSICのブースは全体のデザインが洗練されており、所属アーティストのフォトパネルとサインに解説を加えたシンプルな見せ方ではあるものの、アーティストの多彩な顔ぶれには、人を惹きつけるパワーが。
直近のビッグタイトルであるLiSAさんのベスト盤リリースを大々的に告げる壁面を一杯に使用した広告のデザインも強いインパクトがあり、今年もアニソンファンならば聴き逃せない音源が同レーベルから生まれるであろうことを大いに予感させてくれました。
ANIPLEXとSACRA MUSICの2つのブースを見て感じたのは、これらのレーベルが持つコンテンツの豊富さと豪華さです。更にそこに加えてデザインや見せ方が巧いので、展示そのものに一種の"アトラクション"としての魅力があり、特に満足度の高い展示となっていました。
"5周年"のメモリアルイヤーを迎えたTOHO animation
そうした"アトラクション"としての楽しさを存分に感じられのがTOHO animationのブースです。
同レーベルにとって2018年は、その誕生から5周年というメモリアルイヤーにあたります。それを祝うべく、5年の間に世に送り出してきた各タイトルを大々的に特別展示。
同ブランドにとって記念すべき第1作となった『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』に始まり、放映を控える最新作に至るまで、その歴史を飾った名作たちが「AnimeJapan」を賑々しく盛り上げました。
国民的大ヒット映画となった『君の名は。』や、テレビシリーズで人気を博した『干物妹! うまるちゃん』に『未確認で進行形』、『宝石の国』に『灰と幻想のグリムガル』、『弱虫ペダル』や『ハイキュー!!』などなど……こうして振り返ってみれば、TOHO animationが生み出した名作、良作の何と多いことでしょう。
パネルでの展示に加え、場内には作品に出演した声優やクリエイターの直筆サインとメッセージも。更にモニターでは歴代アニメのオープニング映像が流れ、来場者の記憶とハートを刺激します。
同レーベルに対する個人的な思い入れもあり、思わずグッときてしまうような粋な演出の数々で見せる作品展示には、強く惹きつけられるものがありました。
とにかく場内を歩き回るだけでも心から楽しめ、イチアニメファンとして様々な刺激をもらうことができた5年目の「AnimeJapan」。各ブースにおけるコンテンツの提示方法も多様性に満ちており、販促や作品名の伝搬といった役割にプラスして、"エンタメ"としてのエッセンスが感じられました。
"アニメ"を分かりやすく来場者に提示してくれると共に、多面的な楽しみ方ができるので、今年の参加が叶わなかった皆様も、次回は是非とも会場に足をお運びください。