「ジュリ扇振りたくなったと思わない?」という前フリから”紅白を狙っている”という『ジュリ扇ハレルヤ』へ。ここでなんと舞台袖から「アタシもジュリ扇振りたくなっちゃった〜〜」とルナマティーノを纏ったcali≠gari・桜井青が登場。
そのフェロモンあふれるバブリーな出で立ちに、かおりとまいも「トッポイ! ゴイス〜!」「吉川晃司みたい!」と熱狂。曲がスタートすると当然フロア一面がジュリ扇で埋め尽くされる。
「まだまだ足りてないモノ、あるんじゃない? クンピ色が足りてないんじゃない? クンピ色が欲しいかい?」とかおりの煽りに「もっとくださ〜い!」と懇願するフロア。
そして"ベンリ君"(スタッフ)がステージに幕をスタンバイすると、『スーパージョッキー』でおなじみの生着替えタイムに突入。見事に水着に着替えたふたりに対して大きな歓声があがる。
そして後半戦、アッパーチューン『Conscious ~闘う女たち~』、『男はアイツだけじゃない』を立て続けに繰り出す。どうしてもイロモノ的というか”オモシロ”イメージが先行するベッド・インだが(実際オモシロイのは間違いない)、強くたくましい90年代の女性ロックシンガーの遺伝子を受け継いだ情熱的な楽曲群とパフォーマンスは本当に”カッコイイ”のだ。”セクシー地下アイドル”でありながら、ライブバンドであるということをここぞとばかりに見せつけてくれる。
ラストはミラーボールが煌めく中、アゲアゲの『C調び〜なす!』で締めくくられた。
cali≠gari
後攻、ベッド・インを迎え撃つはcali≠gari。SEが流れる中、中西祐二(Dr)、yukarie(Sax)らサポートメンバーと、村井研次郎(B)、桜井 青(G)、そして石井秀仁(Vo)が登場。『その斜陽、あるいはエロチカ』でスタート。先程までのバブリーな雰囲気とは対象的な大人の色気を醸し出す。
そして青の「行くぞ〜!」という声を合図にけたたましくyukarieのサックスが鳴り響く。景気づけといわんばかりの『紅麗死異愛羅武勇』、艶やかな『新宿ヱレキテル』でフロアのボルテージをあげていく。
「ゴキゲンね? ベッド・インさんと待望の……、多分アナタたちより私の方が待望なんですけどね」と青。フロアからは大きな拍手。「よくもまあ台本も無いのにペラペラしゃべりますよね、地下とはいえアイドルですよね」とベッド・インをリスペクト。
「しばらくアダルトな、別のバブルの時間をやってみようと思います」という言葉から、『東京、43時00分59秒』へ。cali≠gariには”東京”がタイトルに付くものがいくつかあるが、かつての”東京”を想い、そこはかとない哀愁が感じられるこの曲は、まさにアダルト、大人の魅力全開である。