3:不倫やモラハラなどが原因の場合は、証拠を集めておく
不貞行為(浮気・不倫)や、DV・モラハラ、または悪意の遺棄(配偶者に生活費を渡さないなど)のケースでは、相手に慰謝料を請求することが可能です。
慰謝料とは、離婚によって生じた精神的苦痛を慰めるために支払われるお金のことですが、相手がその事実を認めなければ受け取ることが難しくなります。
ですから、これらの事実を裏付けるための証拠を集めておくことが必須。
不倫の場合はホテルなどに入って行くところの写真や、不倫相手と性交渉があることがわかるSNSのやりとりなど、モラハラやDVの場合は暴力や暴言を記録した動画や音声などが証拠として有効とされています。
とはいえ、不倫の証拠を自分で集めることは、とてもつらい作業になるため、調査会社などに依頼するという選択も視野に入れましょう。
また、証拠を集める前に離婚について話し合いを進めてしまうと、相手側も警戒するため証拠が入手しづらくなってしまうので要注意。
4:共有資産をリストアップする
婚姻期間中に築いた財産は、離婚の際に分け合うという制度があります(財産分与)。財産分与の対象となるのは不動産や預貯金、自動車、家財、生命保険など。
離婚より前に退職金が支給されていればこれも対象となります。
専業主婦の場合、「自分は収入がないからもらえないのでは」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。財産分与の割合は2分の1が原則となります。
ただし、資産だけではなく、負債(住宅ローンなど)も分与の対象となるので注意が必要です。
財産分与をスムーズに行うには、自分たちの共有資産がどのくらいあるのかを把握しておく必要があります。通帳や保険証券などは写真やコピーを撮っておくのがポイント。
これらのお金は離婚後の生活を大きく左右するものになるため、丁寧に準備しましょう。