ついに…この日が…来てしまいました…。私立恵比寿中学リーダー宮﨑れいなの転校…。思えば、わたしがエビ中に足繁く通うようになったのはれいにゃんがいたからだし、エビ中のことはみんな大好きだけど、でも、あえて推しメンは誰かと問われれば、やっぱり宮﨑れいなだった。

彼女がやめることを発表したときはぜんぜん信じられなくて、「なんで今!?」と思ったし「リーダーなのに!」と思ったし「アイドル戦国時代はエビ中が終わらせた宣言したじゃん!」とも思った。れいにゃんが決めたことだったら応援しよう、という気持ちと、急すぎる信じられない受け入れたくないという気持ちをずっと行ったり来たりしたままで、しかもエビ中のライブに行くとれいにゃんはケロッとして、ずっと「最後まで笑って過ごしましょう」みたいなことを言ってて、「本当にやめるのかなぁ」と思ったり、逆に「本当に決心が固いんだなぁ」と思ったり、たくさんいろんなことを思ったけど、結局最後まで手紙は書けなかったです。書いたら本当に終わりを実感してしまうから。

   


【私立恵比寿中学】個人面談してください!より

 




会場のMEGA WEBに到着するとすでに長蛇の列。さっそくCDを購入すると400番台の糞番なので2枚目購入200番台。くそ…と思いつつここで引きさがり、写真数点とDVDを購入しエビ中券をゲット。手紙は書けなかったけど、大好きとありがとうをちゃんと伝えよう!伝えなければ!とれいにゃんとのツーショットに挑むもやっぱり何も言えず、「あ、あの、(ポーズは)ピースで!」とか言ってふつうに撮影して終わる。サ、サイン会で!サイン会のほうが時間が長いし!と自分に言い聞かせ、サイン会に挑むも「あ、あの、(名前は)ちまめで…」とか言ってふつうにサイン書いてるれいにゃんを眺めるだけの自分。くそ…もう二度とれいにゃんに会えなくなるのに…なぜちゃんと気持ちを伝えられないのだ…と猛省。でも、れいにゃんは「笑って過ごしましょう」てゆってて、転校発表後のライブでもやめる素振りなど微塵も見せなかったし、だから、仰々しく終わるよりもこれでよかったんだと自分に言い聞かせる。だってエビ中はまだまだ続いていくし、れいにゃんがいなくなったって好きだし。

徐々に人が多くなって開場がスタートし、優先入場席にも、うしろの観覧フリー席にも、エスカレーター上の2階スペースにも人があふれ、「学芸会上演中の注意」VTRが流れる。いよいよれいにゃんの最後のライブが始まる。

しょっぱなから気合いが入りまくりのエビ中ちゃんたち、舞台裏の「エビ中~!ファイト~!」に始まりebitune「スターダストのエビ中です!」の時点で情熱が溢れ出んばかりに声を張り上げている。キンコンカンコンが鳴り学芸会開始の合図が響くと、大きな歓声が上がる。フォーメーションを決めたぁぃぁぃとひなたが人差し指を口に「しー」とジェスチャー、会場が静まり返ったところで「せーのせーで、いち!に!さん!」1曲目は「もっと走れっ!!」。この曲、平たくいうと“運動会で絶対負けたくない!”て曲なんだけど、その中には“アイドル戦国時代でてっぺんとってやる!”ていうエビ中の所信表明がもちろん含まれていて、だけど、今日はみんな、新しい道へ歩んでいくれいにゃんへ向けて歌ってるように聞こえてくる。「夢はすぐそばに見えているけど」という親友の瑞季ちゃんパートから引き継いで「夢じゃ終わらせない!」と歌ったれいにゃんの所信表明、しかと心に刻みました。

しかしメンバーが気合い充分なら客だって気合い十分。コールの勢いがはんぱない。先述の「夢じゃ終わらせない!」で本日初の「れいな」コールがMEGA WEBに響き渡ると、スクリーンでアップになったれいにゃんの表情が少しだけゆがむ。そう、みんな気合い入ってるけど、やっぱり神妙な顔つきで、なんか事態を把握していないような、涙を我慢してるような、そんな感じにみえた。2曲目「ティッシュ」が終わってりかちゃんが「お前らー!今日は平日なのに、こんなに集まってくれてほんとに最高だぜー!」てハイもハイのものすごいハイテンションで叫ぶのも、れいにゃんの最後を連想させて苦しくなってくる。と思いきやりかちゃんが「今日は(れいなが)最後じゃん?だからー、最高の学芸会を作り上げようと思って!」と発言すると「あぁ、まぁね」と冷笑を浮かべるれいにゃん。だはは、全然いつもと変わんない冷めた態度(笑)。すかさず「だってエビクリのときにれいなが“みんなでいっぱい笑いましょう”って言ったからだよ~」と美怜ちゃんが言うと「うん、だから、みんなきっと泣いちゃうと思うけど、今日はみんなで笑お?」と言う瑞季ちゃん。安本さんに至っては最近習得した消臭力CMのミゲルくんのマネを披露し会場を笑いでいっぱいにする(てか裕乃ちゃんが大爆笑)。「じゃあ自分の最高の自己紹介をするつもりでいきたいと思います!」となっちゃんが言い自己紹介へなだれ込むと、れいにゃんは、最後の自己紹介で、「今日は最後なので、最高に楽しみたいと思います。だから、皆さんも楽しんでください」と言った。

会場一体盛り上げナンバー「売れたいエモーション」が終わり、瑞季、りか、れいな、なつ、安本さんの初期メンバーで、彼女らの初音源に収録されていた「大爆発No.1」を披露。そのまま「当時は振りができなくて泣いたよね」という思い出話でお涙頂戴しようという(?)大人の思惑を逸脱し、とうにクリスマスが終了したにも関わらずサンタさんの話で盛り上がるメンバーたち。痺れを切らして残りのメンバーがステージに戻ってくるも、サンタさん話に同調してレールは外れたまんま。これぞエビ中、最高の学芸会!(笑) とりあえず「もうサンタさんの話はいいの!」て怒られてふて腐れるひなたがスクリーン大写しになってたけど、めちゃくちゃぶさいくで可愛すぎた。ひなた天使。

軌道修正は美怜ちゃんの「エビ中に入ったときは全然なじめなくて、怖くて…」という一言。「えー怖くないよー!」という声にかぶせて「れいな怖かったと思うよ」と平然と言ってのける宮﨑れいな。「だってれいな人見知りだし、新しい人嫌いだから、“なんなの?”って思った」と言い「人が増えるといろいろあるからさぁ」とぶっちゃける。客爆笑。ステージ上でもステージ下でもまったく飾らない変わらないサバサバしたキャラクター。アイドル向きじゃないって言われればそれまでだけど、でもそういうところがれいにゃんの大きな魅力だ。彼女には嘘がない。だからこそ、「やめる」ということ、違う道を歩いていくと決めたこと、悲しいけど応援せざるを得ないんだよなぁ。

思えば前にMEGA WEBでイベントがあったとき、体調不良でれいにゃんが2部をお休みしたことがあった。リーダーという大きな穴を埋めるべく、残されたメンバーたちは、いつも以上に気合いを入れてライブに挑んでいた。わたしは宮﨑れいなという存在の大きさを痛感した。最初にれいにゃんがリーダーに就任したとき「え、なんでれいにゃんが?りかちゃんじゃなくて?」て思ったけど、リーダー就任式で泣きながら所信表明を読み上げたれいにゃんは、いつの間にかしっかりちゃんとリーダーだったし、エビ中の精神的支えになってた。インタビューをさせていただいたとき、れいにゃんは「リーダーになって意識が変わった」って言ってた。今日のライブをみていると、つくづくそれを痛感する。ほんっとうに、みんなれいにゃんのことが大好きなんだなぁって。

「今の10人で、心を込めて歌います」とぁぃぁぃが言い、「約束」。「たとえそばにいなくても心はいつも一緒だよ 百年有効の約束」と歌うこの曲は、なるが転校したとき、妃菜喜が転校したとき、梨緒ちゃんが転校したとき、それぞれいつも歌ってきた曲だ。そして「イッショウともだち」が始まると、ついに、感極まったメンバーが泣き始める。りかちゃん、美怜ちゃん、ひなた、安本さん、みんな一生懸命歌おう笑おうとしてるけど涙がどんどん伝染していく。ついにれいにゃんも泣き崩れる。


最後に僕から伝えたい「ありがとう」
絶対忘れない 絶対この日々を
絶対いつまでも消えない
また絶対会えるから 絶対いつの日も
絶対変わらずにここで会おう


間奏に入ると瑞希ちゃんから順々にれいにゃんに声をかけていく。「本当にありがとう!」「一生、ここで待ってるから!」美怜ちゃんは泣いたまま何も言えなくて、みんなマイクを通してもグズグズで、ほとんどなに言ってるかわかんない。だけど、涙に変わっても、思いだけがどんどん溢れて伝わってくる。

曲が終わり、号泣の嵐のなか、もっとも冷静な本人が「ファンの皆さんと、メンバーにメッセージを伝えます」と言い、気づいたらアイドルになっていたこと、大変なこともたくさんあったけどo-eastの広いステージでワンマンライブができて本当に嬉しかったこと、などを泣きながらもしっかりと話し始める。なっちゃんに「これからはMCがひとりになっちゃうけど、なっちゃんならできると思います。困ったらいつでも連絡してきてね」と、りななんに「りなは大人っぽくて綺麗で、食いしん坊なところとか大好きだから、また一緒に遊ぼうね」と、ひなたに「最初はなんだこの生意気な子は!と思ったけど、本当にかわいくて、泊まりにきたとき、れいなはシャボン玉なんてやらないのに、わざわざ買いに行って一緒にやったね」と、裕乃に「裕乃が泣いてるのビックリしてるんだけど(笑)。あんまり遊んだりしなかったけど、これからは遊ぼうね」と、美怜ちゃんに「最初は打ち解けられなくって大変だったけど、下北で毎週遊んで楽しかったよね。また一緒に遊ぼうね」と、安本さんに「彩花はれいなの推しメンだから。かわいくて、天然で、すごい面白くて、その面白さは彩花しかない面白さだから、いっぱい見せてあげてください」と、瑞季ちゃんに「いつも瑞季は隣にいたから、これからあんまり会えなくなっちゃうのがすごく辛くて…。だけど、また泊まりにきてください」と、ぁぃぁぃに「ぁぃぁぃはこの世のものとは思えないほど可愛くて、本当にエビ中には欠かせない存在だと思う。これからもみんなのことを癒してあげてください」と、そしてりかちゃんに「いつもライブではツンツンしてるけど、わかってるよね、大好きだって。真山のこと大好きなんだから」と伝え、「ファンの皆さん、今までれいなを応援してくださって本当にありがとうございました。最初にエビ中が始まったときは、笑いもしない可愛くない子だったと思うけど、こんなふうに応援してもらえて本当に嬉しくて…。これからはあんまり会えなくなっちゃうけど、またエビ中のライブを見に来たりするんで、そのときは声をかけてください。本当に2年間どうもありがとうございました」と、長い長いお辞儀をする。

すると今度はメンバーかられいにゃんへのメッセージ、しょっぱなから泣きじゃくって何言ってるかぜんっぜんわかんなくて「何言ってるかわかんないよ(笑)」とれいにゃんに突っ込まれて、もう一度最初から言葉を繰り返してもやっぱり何言ってるかわかんなくて、だけど最後に「れいな大好き!」てゆって泣き崩れるひなた、「ライブのときはほんっとにツンツンツンツンしやがって、でもれいなが本当に大好きで…本当に大好きでした!これからもずっと応援していくから、覚悟してろよ!」とれいにゃんに抱きつくりかちゃん、「いつもそばにいるのが当たり前だったから、転校するって信じられなくて、いま泣いてるけど、みんなが泣いてるからもらい泣きしてるだけで、今も自分で何言ってるかわかんなくって、でも、わたしはれいなが決めた道を応援するって決めたから、ファンの皆さんも、れいながメンバーでいたことを一生忘れないでください」としっかりと発言した瑞季ちゃん、泣いて泣いて、瑞季ちゃんに支えられながら深呼吸をして「サンキューでーす」と言った安本さん、みんながれいにゃんに想いを伝え、ついにラスト「えびぞりダイアモンド!!」へ。間奏の拍手のところで「れいな!れいな!」とメンバーがいうと、会場も「れいな!れいな!」と続く。とにかくれいにゃんのラストを飾ろうと、全員が一体となって盛り上げる美しい光景だった。「最後にリーダーから、あしたの真山の生誕が盛り上がらなかったら承知しないから!」と伝え、美怜ちゃんの「ごきげんよう~!」で手を振りながら帰っていくメンバーたち。を、見送ってから、「皆さんれいなコールお願いしまーす!!!!」の声が上がり「れいな!れいな!れいな!れいな!」とアンコールを促す声が大きく響き渡る。

「アンコールありがとうございます。聞いてください、永遠に中学生」とれいにゃんが言い、曲が始まると、全力で振りコピを始めるお客さんたち。いい大人たちが肩を組んでリズムに乗ってる姿、腕を組んでくるくる回ってる姿、正直お台場に遊びにきた学生やカップル、家族連れが見たらまじで「キモ!」て思うに違いないけど、でもほんっとうに楽しくて、今日は悲しい日だけど、でもやっぱりエビ中の現場はピースフルでハッピーで、もしかしたら「ずっとね、みんなと、ここで、今のまんま笑おうね」って言葉、信じていいのかななんて錯覚を覚える。と同時に、パーティには終わりがあるから美しいのだと、儚さと永遠の方程式に打ちのめされそうになる。でもアイドルポップスの素晴らしさってそういうところだと思うし、ローティーンの少女たちが、今しかない輝きで永遠なんかを歌ってしまう、その刹那がたまらなく眩しくて、それこそ彼女たちにしか表現できない光。エビ中の現場は、その光を増長させるべく、メンバーやスタッフだけじゃなく、お客さんも同じように空気を作り上げていく。私立恵比寿中学のリーダー宮﨑れいなのために、今日、みんなで歌って踊ったこと、それはこのライブが終わった途端に消えてなくなっちゃうものだけど、この日の「永遠に中学生」は本当に最高だった。わたしは本当に、スタッフもお客さんも含めてエビ中が大好きです。れいにゃんがいなくなっちゃうのはつらすぎるし悲しいししばらく落ち込むと思うけど、でもれいにゃんの分もエビ中を応援していこうって、そう思います。

最後の最後にダブルアンコールで「また明日」。本当の本当の本当の最後の曲に、さっきまで笑ってたメンバーがまた泣き出す。「またね、君といて楽しかったよ。なんて照れるから言わなかったよ」なんて、れいにゃんの気持ちそのものみたいな歌詞、ほんとに泣けてくる。れいにゃんは自分のキャラをよくわかってる頭のいい子だし、ツンツンでサバサバしてて表立ってあんまり言わなかったけど、みんなのことをすごく考えてて、みんなのことをすごく観察してて、MCのときもいつも困ってるメンバーを助けようと必死だった。エビ中のことを、最後の最後までずっと考えてたんだろうなと思うし、彼女がずぅーっと「最後まで笑いましょう」て言ってたのも、メンバーやスタッフ、お客さんに対する優しさだったんだと思う。本当に優しい女の子だった。生誕祭のサプライズでケーキを出してもらって、うれしくて大泣きするような素直な子だった。アイドルらしいサービスはされたことないけど、友達みたいに笑ってくれる女の子だった。言えなかったけど、れいにゃんのこと、わたしも大好きだったです。

「また明日」の最後で、美怜ちゃんが自分のマイクとれいにゃんのダミーマイクを交換してた。れいにゃんは真ん中で「でもまた明日、会いたい気持ちはそこにあるからまた明日」って歌ってた。だから、もう二度と会えなくても平気。歌が終わっても、れいにゃんの「また明日」はずっとある。最大限の輝きで刹那を切り取ってそれを永遠に変える、それが、わたしの好きなアイドルポップスです。願わくば、宮﨑れいなさんがいつまでも元気で幸せでありますように。そして私立恵比寿中学がどんどんブレイクしていきますように!れいにゃん、本当におつかれさまでした!

セットリスト                  

No. 曲名
-ebiture-
1 もっと走れっ!!
2 ザ・ティッシュ~とまらない青春~
-MC-
3 売れたいエモーション!
4 大爆発No.1(瑞季、れいな、りか、なつ、彩花)
-自己紹介-
5 約束
6 イッショウともだち
7 宮崎れいなからのメッセージ
8 えびぞりダイアモンド!!
-アンコール-
9 永遠に中学生
-ダブルアンコール-
10 また明日