付き合っていた既婚男性とどんな別れを迎えても、それを受け入れたのは自分です。

別れた当時はつらかったけれど、後になって知る不倫相手のその後を見て「あのときの選択は間違っていなかった」と改めて思えるのは、不毛な関係の異常さを忘れていないから。

不倫の過去は消えないけれど、「別れてよかった」と確信した女性たちについて実録でご紹介します。

「同じやり方」に…

「以前、仕事の取引先の男性と不倫関係にありました。

その部署に配置されて数ヶ月経った頃で、任されたプロジェクトへの不安が大きかったのを覚えています。

その男性は仕事熱心で私にすごく優しくて、いろいろと協力するうちに個人的に仲良くなり、既婚者だと知っていたけれど好きになってしまいました。

打ち合わせと称してふたりでランチに行くようになり、向こうも私の気持ちに気づいていたと思います。

だから、週末の夜にホテルに誘われたときは『不倫になる』と思うよりとにかく彼に好かれている自分に舞い上がっていましたね……。

別れたのは私が彼に離婚を迫ってしまったのが原因でしたが、あのとき『できない』ときっぱり振られてよかったなと今は思います。

彼はその後も同じ部署で業務を続けていて、私が異動になった後もそこにいる同期からプロジェクトの話を聞く機会があるのですが、『◯◯会社の女性に手を出した』と噂が立ち、上司からきつく叱責されたそうです。

あやしい関係が知られたのは、その女性が自分の会社で話しているかららしく、どこで漏れるか本当にわからないと思いました。

嫌な気持ちになったのは、その女性と仲良くなった過程が私と同じというか、業務にかこつけてLINEのIDを聞き出してそこでプライベートな話をして、『妻とはうまくいっていない』と言って食事に誘っていたから。

女性が直接教えてくれたと同期は言っていましたが、離婚を迫って破綻したとかで、変わっていない彼のやり方には本当に嫌悪感が湧きました。

同期は私と彼の不倫は知らないけれど、こんな男と関係を持っていたなんて誰にも知られたくないし、改めて『別れて正解だったな』としみじみ思いましたね。

彼に意見できるような自分ではないですが、女性の気持ちをもてあそぶようなやり方は本当に腹が立ちます」(33歳/セールス)