國村 隼 國村 隼

3月中旬から4月にかけて上野界隈のコンサートホールや文化施設を中心に行われるクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森-」が、3月16日(日)にストラヴィンスキー作曲の音楽劇の最高峰「兵士の物語」を上演する。

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2014-」の公演情報

ストラヴィンスキーが、三大バレエ発表後の1918年に作曲した「兵士の物語」は、語り手、兵士、悪魔の3人を登場人物とする音楽劇。演奏は7人編成(クラリネット、ファゴット、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリン、コントラバス、打楽器)の小オーケストラというユニークなもの。原作はフランス語だが、日本語版もあり、語り手や登場人物には様々なジャンルのアーティストが起用されることが多く、近年では能楽師の観世栄夫やデーモン小暮閣下、筒井康隆の出演作品などが話題を集めた。

3月16日(日)の東京春祭では午後3時より「東京・春・音楽祭のStravinsky Vol.3」を開催。近代音楽の革命児ストラヴィンスキーにスポットを当てるべく2012年よりスタートした本シリーズ。語りには、映画、ドラマ、舞台などで幅広く活躍する俳優の國村隼を迎える。指揮は、巨匠リッカルド・ムーティに見出された久保田昌一。演奏は国内の精鋭メンバーが務める。

同日午前11時からは、同音楽祭のこども向けプログラム「東京春祭 for KIDS」。ストラヴィンスキーの《兵士の物語》を抜粋で上演する。対象は小学校高学年程度(大人のみの入場、未就学児の入場は不可)。元ロンドン響ヴァイオリン奏者で、世界的に活躍するファシリテーター、音楽教育プログラムの第一人者のマイケル・スペンサーを迎え、解説付きで贈る。

◆東京春祭 for KIDS 子どものための《兵士のものがたり》
3月16日(日) 11:00開演 東京文化会館 小ホール
語り・進行:マイケル・スペンサー

◆東京春祭のStravinsky vol.3《兵士の物語》~兵士と悪魔-語り、奏でる音楽劇の最高峰
3月16日(日) 15:00開演 東京文化会館 小ホール
語り:國村隼

演奏(※2公演共通):
ヴァイオリン:長原幸太
コントラバス:吉田秀
クラリネット:金子平
ファゴット:吉田将
トランペット:高橋敦
トロンボーン:小田桐寛之
打楽器:野本洋介
指揮:久保田昌一