困ったケース2:いたずらを注意すると調子に乗る
マンガ:フクチマミ
部屋の電灯のスイッチを入れたり、切ったり。親から注意されることも楽しんでいる…!?
自閉スペクトラムの特性がある子は、特定のものごとにこだわりを持ち、それに基づいて行動パターンをつくります。この場合はスイッチを押したときの感触や音などが好きで、それを何度も体験したくて、操作を繰り返しているのかもしれません。こういうときは言葉で注意するのではなく、環境を調整することをおすすめします。
マンガ:フクチマミ
例えばスイッチにカバーをかけて、ボタンが見えない状態にすればむやみに押すことも減るはず。大人は操作できるように上側だけ空けておきましょう。
次第に「スイッチは大人がつけるもの」と納得するようになります。
困ったケース3:学校生活にいつまでたっても慣れない
マンガ:フクチマミ
入学から数ヶ月経っても、教室から飛び出したり、立ち歩いたり。先生は「そのうち慣れてくる」と言うものの…。
『最初が肝心』とは多くの子どもに言えることですが、自閉スペクトラムの特性がある子には特に当てはまります。『苦手なことでも少しずつ』の方針はうまくいかないことが多いです。
徐々に慣れさせるよりも、最初から子どもが参加しやすい環境を用意したほうがうまくいきます。
例えば特別支援学級では、子どもの好きな本を席に置いておくのもいいでしょう。
マンガ:フクチマミ
『こういう活動なら集中して取り組めそう』という見通しで授業を準備すると問題行動は減ります。子どもをよく見ている学校では、早ければ1日から2日、長くても1カ月程度で子どもが落ち着いてきます。
最初が肝心な行動パターン。スムーズにそのパターンを身に付けられれば、その後もストレスなく学校や幼稚園生活を送ることができます。
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