「幸楽苑」の「中華そばチャーハンセット(平日10時~15時販売)」(税込790円)

旨味たっぷりのラーメンをすすりつつ、箸休め的に炒飯をかきこむ……炭水化物・オン・炭水化物を一緒にいただく魅惑のメニュー「ラーメン+炒飯」。

町中華を愛する人にとって鉄板とも言えるこのセットですが、個人の町中華店が減少し続ける今、口にする機会も比例して減ってきているようにも思います。一方、町中華のメニューを展開する大型チェーンであれば、やはりこの魅惑のメニュー「ラーメン+炒飯」を気軽に口にすることができます。

というわけで、町中華チェーンとも言うべき「幸楽苑」、「日高屋」双方の「ラーメン+炒飯」を食べ比べ。双方の個性と特徴に迫ります。

フォトギャラリー【全ての写真】どっちが好み?「幸楽苑・日高屋」のラーメンチャーハンセット(画像はこちら)
  • 「日高屋」の「中華そば+半チャーハンセット」(税込670円)
  • 「幸楽苑」より色は薄めのスープですが、十分な旨みを感じます
  • ほのかにウェーブがかった麺がスープの旨みを持ち上げてくれます
  • 甘くとろける脂身がたまらない肩ロースとおぼしき焼豚
  • 「日高屋」の炒飯。具材のゴロゴロ感も楽しいです

「幸楽苑」は昔ながらのシンプルな味を死守。独自マシンで調理される炒飯の安定感も

商業施設やロードサイドで見かけることも多い「幸楽苑」

全国に383店舗を展開する「幸楽苑」。看板にも掲げられている通り、昭和二十九年創業の老舗中華料理ですが、どの店舗も比較的大きめのキャパシティ。

その上で、定番の町中華メニューを美味しく、合理的にサーブするため、人力だけでなくさまざまな調理マシンを備えているのも特徴です。

こういったことから多くの人に愛される町中華のチェーンを作った先駆的ブランドと言っても過言ではありません。

そんな「幸楽苑」の「中華そばチャーハンセット(平日10時~15時販売)」をいただきました。

まず、ラーメンは琥珀色のスープに、鶏ガラなどの風味を感じる「ザ・町中華」の味わいで、まさに「幸楽苑」の矜持を感じるシンプルかつ滋味深い味わい。

このスープに合わせる喉コシ抜群のツヤツヤの多加水麺、豚バラ肉ベースの旨みたっぷりの焼豚なども絶品です。

「幸楽苑」の矜持を感じるシンプルかつ絶品のスープ
喉コシ最高のツヤツヤの多加水麺
豚バラベースの焼豚

そして、このラーメンをいただきつつ、時折レンゲを入れていくのが炒飯です。

「幸楽苑」の炒飯は独自マシンで調理されるもので、お米一粒一粒に、均一に油や味付けがコーティングされている印象で、これもまた美味。ラーメンと一緒に食べてもお互いの味を邪魔しないように思いました。

「幸楽苑」の炒飯。シンプルながらも深い旨味が感じられます

この味わいにして790円という価格もまた嬉しいところ。「ラーメン+炒飯」を美味しく気軽に食べたいときは「幸楽苑」はかなりオススメだと思いました。