えんそく・ぶう

4月9日にフルアルバム『惡童のススメ』がリリースされ、19日からは全国五大都市ツアーも始まる、えんそく。

ウレぴあ総研のインタビューとしては約1年ぶりの登場になるぶうさんですが、なにやら今年のテーマは「ピースフル」だそうで…。

心境の変化からサブカル談義まで、異様なボリュームのロングインタビューです。

 

――ここ最近のえんそくはNHKで放送された音楽番組「センバク!」出演[ https://ure.pia.co.jp/articles/-/19774 ] や、夏には若手ヴィジュアル系の登竜門「stylish wave CIRCUIT '14 夏の陣」ツアーに出演も決まっていますよね…、これまでの活動から考えると、攻めてる感じがします。そんなある種の方向転換は、完全に意図的にやってるのですか?

ぶう:そうですね、さすがに「わかる奴だけついてこい」では…。

――一昨年のバンドインタビュー [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/9198 ]や、昨年の座談会 [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/11976 ] では「わかる奴だけついてこい」スタンスでしたよね。

ぶう:だいぶもう変わりました、心変わりしました(笑)。今年はピースフルにいきたいです(笑)。

――なにかきっかけはあったんですか?

ぶう:やっぱりメンバーが変わったことですかね。前のギターが抜けた時はギター1人でもいいかな、バンドも4人編成でやったらいいんじゃないって思って言ってたんですけど…。まぁちょうどいいタイミングで元々親交があったJoeさんが入るってことになって。すごく真面目な人というか、本当のヴィジュアル系のバンドマン来たな! みたいな。

――これまでのメンバーは本当のヴィジュアル系の人じゃなかったんですか(笑)! いや、まあ、言わんとするところは分かりますけど…。

ぶう:そうなんすよ! 割と大体どこのバンドにも言ってしまえば「ギャ男」がいるじゃないですか!
ウチのバンドってこれまでコッテコテのギャ男っていなくて。何ていうんですかね、Joeさんは今までやってこなかった「当たり前のヴィジュアル系としてのやり口」を大体もう知ってると思うんですよ。

これまでは「ヴィジュアル系の細かいお約束とか別にわかんないしどうでもいいや」と思っていたことも、「やれるけどやらない」っていう選択肢が生まれたし、その上で「やれるならやろうよ」っていう選択肢も生まれたところもあると思うんですよね。すごくちゃんとバンドらしくなりましたよ。

そこで何かそろそろシーンに対して打って出てもいいんじゃないか、と自信が持てたというか。これまではわりと好き勝手やってるの楽しかったんですけど、今のえんそくはバンドとして固まった感じがあるので、打って出ようかな…ていうか、ここで打って出ないといつ出るんだって話で。