撮影:川野結李歌

三森すずこは2013年4月3日にシングル『会いたいよ…会いたいよ!』でソロアーティストデビュー。10月に発売した3rdシングル『ユニバーページ』がオリコンウィークリー5位を記録した今最も注目の声優アーティストのひとりだ。

80年代アイドルにも通じるポップな曲調で描かれるのは、明るくて前向きで、まっすぐに好意をぶつけてくる少女の姿。アイドルの王道中の王道ともいえる路線が今の時代にぴったりはまるのは、声の役者であり、アーティストでもある三森ならではのバランス感覚故だろう。

アニサマには多くのアーティストが登場しているが、中でも三森はかなり特殊な立ち位置だ。三森は『ミルキィホームズ』のシャーロック・シェリンフォード役として2010年から2013年のアニサマに連続出演。

さらに『ラブライブ!』園田海未役としてユニット「μ's」名義でも2012年・2013年に出演しているため、同世代の声優アーティストの中ではトップクラスにアニサマでの経験値を積んでいる。一方、ソロアーティストとしての三森すずこをアニサマで見せるのは初めての1年生でもある。

そんな三森にアニサマというライブイベントや、ユニットとして、ソロとしての活動、発売中のアルバム『好きっ』などについて語ってもらった。
 

アニサマは、出るたびに初心に帰れる特別な場所

──三森さんにとってアニサマ、さいたまスーパーアリーナという会場はどういう存在ですか?

三森すずこ 昔観客として見に行ったことがあって、私はその時初めてアニソンというものにふれたんです。だから私にとってのアニソンの原点のような会場であり、イベントですね。こんなに広い会場にたくさんのアニソンファンの人が集まって、こんなに熱く盛り上がっているということに、すごいなって感動しちゃったのを覚えてます。

──その翌年には三森さんもステージに立ったわけですよね。

三森 翌年にミルキィホームズとして初めて出場させて頂いたんですが、その時はまだミルキィのアニメも始まっていなかったので、私たちの存在なんて誰も知らないんじゃないかなって不安な気持ちがあったんですけど、出て行った瞬間にすごい歓迎ムードを感じたんです。

アニサマに集まってくださる方々って、アニサマを100%楽しもうと思っている感じがあって、まだアニメがオンエア前の私たちの曲もちゃんと予習というか、覚えてきてくださって、本当に嬉しかったです。ミルキィにとっても始まりの場所というか…その後毎年出させて頂いていて、アニサマに出るたびに初心に帰れるような、そんなライブです。