一歩外に出ると襲ってくる猛暑。このうだるような暑さの中で過ごしていると、からだがだるかったり食欲がなくなったりなどの不調があらわれる可能性があります。

そして、その不調は夏バテだと思い込みがちですが、実は「夏季うつ」かもしれません。

そのうち治るだろうと放置するのは危険です。そこで、今回は夏季うつと症状が似ている夏バテとの違い、そして、具体的な対処方法についてご紹介します。

夏季うつって何? 夏バテとの違いは?

夏季うつとは、「季節性感情障害」の一種で季節性のうつ病といわれ、からだの疲労感や食欲不振、睡眠障害などの、いわゆる「夏バテ」とよく似た症状があらわれやすいです。

そのため、夏バテとの区別がつかずに放置してしまう人も多いかもしれません。

では、夏季うつと夏バテの違いは何でしょうか? それは「精神的不調があるかどうか」です。

夏季うつでは、夏バテの症状に加えて、イライラや不安感などの精神的な症状もみられるのが特徴です。(※1)

夏季うつになる原因は?

夏季うつになる原因は「高温下で長時間過ごす」「栄養の偏った食生活」「室内外の気温差」などが挙げられます。強い日差しや高温の中で長時間過ごしていると、食欲不振になったり過度の疲労感に襲われたりすることがあります。

また、暑さの影響で部屋にこもりがちになると、幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質(セロトニン)の分泌量が低下し、うつ病につながる可能性があるのです。(※2)