「周りと比べて自分だけ汗をかいていることが多い」「夏はすぐに汗だくになるから外出がイヤになる……」そんなお悩みはありませんか?
汗はからだの体温調節に欠かせないものですが、あまりにも大量だと日常生活に支障が出て困りますよね。
今回は、汗をかく原因や汗を抑える対策方法について解説します。
汗をかきやすいあなたは、多汗症かも?
日常生活に支障が出るレベルの多量の汗は、多汗症の症状かもしれません。
多汗症の種類は、全身に大量の汗をかく「全身性多汗症」と、手のひらや足裏、わきなど特定の部位のみ汗をかく「局所性多汗症」があります。多汗症の主な原因は、自律神経の乱れです。
通常、自律神経は体温が上がると交感神経を優位にし、発汗を促して汗を肌表面から蒸発させることで体温を下げます。そのあと、体温が下がると副交感神経を刺激して汗を落ち着かせます。
しかし、ホルモンバランスの乱れやストレス、生活習慣の影響で交感神経と副交感神経のバランスがうまくとれなくなると、多汗症になってしまうのです。
とくに、更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の減少で自律神経が乱れやすくなるため、ホットフラッシュによる顔面の発汗など汗の悩みが増える傾向にあります。
汗っかきが気になる人は、多汗症のセルフチェックを
以下は多汗症の特徴です。汗が気になる人はセルフチェックをしてみましょう。
・手のひらやわきが常に湿っている
・手汗やわき汗で日常生活に支障が出る
・汗の心配が常に頭から離れない
・緊張すると大量の汗をかく
・急に汗が止まらなくなることがある
・気温に関係なく汗をかく
・汗の量が多すぎて着替えが必要
・多汗症の家族がいる
多汗症の原因が自律神経の乱れの場合、生活習慣を改善することで症状が緩和するかもしれません。
ただし、多汗症の原因のなかには、糖尿病や甲状腺機能亢進症などの病気、薬の副作用、遺伝などが関係していることもあります。
病気や薬の副作用が疑われる場合は、早めに医療機関を受診し、医師に相談しましょう。