物件選びが勝負 部屋探しは恋人探しのようなもの

物件選びについては、まずは好みの間取りや広さ、予算を伝えて、いくつかの部屋をピックアップします。実際に足を運んで内見し、実際に住むことになったらどうかチェックします。周辺のロケーション(騒音やコンビニ等の利便性など)も一緒に見ておくといいでしょう。

最近では、ネットで賃貸物件の検索ができるようになり、いくつかのサイトを横断しながら部屋探しする人も増えています。ネットにすべての物件が出ているとは限らないので、住みたいエリアの不動産屋に直接通って、これから公開される募集物件を早めに教えてもらう方法もおすすめです。

このとき、物件選びでは「家賃を高くしすぎない」ことが重要です。いい部屋、広い部屋に住みたいのは当然ですが、家賃も高くなってしまいます。家賃が高いと、契約にかかる経費もかさみます。仮に6カ月分払う場合に、家賃6万円の部屋と、20万円の部屋なら、支払額は36万円と120万円に大きく開きます。

その後も毎月家賃を払い続けるわけですから、高い家賃は毎月の家計を圧迫することになります。自分の年収にあった、無理のない金額で部屋探しを心がけましょう。ちょっと古い物件や一駅隣(急行停車駅の隣)の物件を探してみたり、駅から少し離れた物件をねらってみると、がくんと家賃が下がることがあります。

契約にあたっては、フリーレント(最初の○カ月は無料など)や、毎月の家賃の値下げなど、ダメ元でもいいので交渉してみましょう。なかなか埋まらない部屋だった場合など、オーナーが値下げを了承することがあります。

私も今まで5軒の賃貸を契約してきましたが、部屋探しは恋人探しのようなところがありますね。偶然の出会いで決まったり、内見して一目惚れしてしまったり、昔気になっていた物件に数年後再会することになったりします。

いつかはマイホームを買うことになるかもしれませんが、賃貸生活もいいものです(引っ越しで気分転換もできますし)。ぜひ、いい部屋を見つけて、賃貸生活を楽しんでください。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会