食品中のAGE含有量を知ろう

さてこのAGE、「毎日溜まってしまうなら、増えても仕方ない」、ということなのでしょうか?

いえいえ、そんなことはありません。
AGEは食品によって含まれる量が異なり、また調理法によっても含有量が違ってくるので、ちょっとした心がけ次第で摂取量を減らすことができるのです。

いくつかその含有量を見てみましょう。 
 

◆ジャガイモ ※100gあたり
ゆでる(25分間)→17、フライドポテト(自家製)→694、フライドポテト(ファストフード)→1522

◆フランクフルト(豚肉) ※90gあたり
ゆでる(7分間)→6736、焼く(5分間)→1万143

◆鶏胸肉(皮なし) ※90gあたり
生→692、煮る(1時間)→1011、焼く(15分間)→5245、揚げる(8分間)→6651

◆豆腐 ※90gあたり
生→709、ゆでる→3696

※単位は「KU」(AGE含有量の基本単位)
※米国「Journal of the American Dietetic Association」調べ[2004年]
※サービングサイズ(1回あたりに食べる平均量)をもとに試算

比較のために書いておきますと、ごはん9KU/100g、食パン(トースト:中心部分)25KU/30g、パスタ(8分間ゆでる)112KU/100g、コーンフレーク70KU/30g、パンケーキ679KU/30g、という具合。

よく見ていくと、加熱の「時間」が長くなるほど、また加熱の「温度」が高くなるほど、そして「糖分やタンパク質などが加わる」ことで、よりその数値が増えることがわかります。

 

摂取するAGEを減らすには?

AGE含有量の傾向を掴んでおけば、対処法もわかってきます。まとめると次のようになります。

(1)なるべくAGE含有量の少ない食品を摂取する。
(2)なるべく加熱しない。
「焼く・炒める・揚げる」のではなく「ゆでる、煮る、蒸す」調理法に。
(3)糖質を制限する
糖質を摂ることで血糖値が上がり、その結果AGEが増えます。特に、清涼飲料水や菓子類、菓子パンなどは要注意です。(※過度な糖質制限はおすすめできません)

さらに、今回注目したいのが、
(4)体をAGEから守ってくれる栄養素を積極的に摂取する
という攻めのアプローチ。

現在、体内の糖化を防ぐための研究や医薬品開発などが世界中で行われています。そして数々の実験結果から、「ビタミンB1」「ビタミンB6」「カテキン」「α-リポ酸」などに、AGEの産生を抑える効果が確認されたとか。

そして、これらの「ビタミンB1」「ビタミンB6」「カテキン」を同時に摂取できるスグレモノとして紹介されているのが、「カテキン(緑茶)豆乳」なのです。