サッカーファンが唸る「リアルさ」に夢中になる!

簡単にゲームを説明すると、『モバサカ』はいわゆるサッカーのカードゲームである。自分がオーナーとも監督ともいえる存在となり、カードになっている選手カードを引き、スタメン11名と控えの7名でチームを構成。そのチームでリーグ戦を戦っていくというものだ。

『モバサカ』の何がいいかというと、ある程度、チームが構成されたら、自動的にリーグ戦が行われていく。

1日に何度もアクセスしてチームを強化したり、編成したり、アイテムを駆使するサッカーゲームが多い中、『モバサカ』は、しばらく放っておいても勝手に戦ってくれている。要するに時間があるときに、チーム編成をいじるくらいでも、なんとかなるのである。
 

次にリアルなサッカーに近いという点だが、フォーメーションカードというのが実に面白い。

これが非常に細かく、例えば、今シーズンのチャンピオンズリーグで優勝を遂げたレアル・マドリードの2013-14シーズンのフォーメーションカードや、今シーズンのプレミアリーグで逆転優勝を遂げたマンチェスター・Cの布陣を表現した「C・Manchester 13-14 Best」なるフォーメーションカードなど、具体的なものがいくつもある。

さらに興味深いのが、そのシステムを採用してスター選手を保有したからといって、チームとして最大限に力を発揮しないというところだ。

 

 

いかにフォーメーションや戦術が優れていたからといって、それを体現できる、適した選手を各ポジションに配置しなければチームは機能しない。これはサッカーにおける定説だ。

極端なことを言えば、個の力で勝負するクリスティアーノ・ロナウドを、パスワークとコンビネーションを重視するバルセロナに加えたからといって、さらにスーパーなチームになるかというと、そこには疑問符が付く。

それが『モバサカ』では再現というよりも、重視されているといえばいいだろうか。フォーメーションカードには、それぞれキーポジションとなる選手が設定されており、先ほど挙げた「C・Manchester 13-14 Best」ならば、FWにセルヒオ・アグエロ、右サイドMFにダビド・シルバ、守備的MFにヤヤ・トゥーレと、キーマンを揃えてこそ、ようやく力が発揮される。

ただ、闇雲に能力の高い選手カードを引き当て、配置すればいいということではないところに、『モバサカ』とリアルなサッカーとの共通項を感じたのだ。個を生かす戦術、連係を駆使する戦術と、人それぞれサッカー観が異なるように、自分の好みであるスタイルやシステムを採用して、リーグ戦を勝ち抜いていく、『モバサカ』に共感した理由はそこにある。

フォーメーションカードには、代表チームのものもあり、W杯モードで楽しむのもいいだろう。おそらくW杯で話題となったフォーメーションカードもそのうち登場するはずだ。