国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン主催サマースクール2024開催報告
3回のうち1回、7月27日(土)文京区で開催された「ワールド・ビジョン・サマースクール2004」に参加した皆さま
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(事務局:東京都中野区、事務局長:木内真理子、WVJ)は、日本の子どもたちが世界の子どもたちを取り巻く課題を知り、解決のために自分にできることを考え、行動する「グローバルキッズ」になってくれることを願い、小学生を対象に2009年から毎夏、「ワールド・ビジョン・サマースクール」を開催しています。今年は小学生と保護者を対象に、オンラインイベント(7月25日(木))と対面イベント(7月26日(金)於:中野区、7月27日(土)於:文京区)を計3回開催し、のべ274組602名の親子が参加。途上国の子どもたちが直面する水・衛生課題について学び、できるアクションを考えました。世界で支援活動を実施している国際NGOのWVJだからことお届けできるリアルでリッチなコンテンツが毎年好評で、今年の対面イベントには定員に対して12倍から16倍のお申込みがありました。
4年ぶりに対面イベントを開催、中高生ボランティアが活躍
7月26日(金)中野区にて、7月27日(土)文京区にて、新型コロナウイルス感染対策のため2020年以降中断していた対面イベントを開催しました。残念ながら体調不良による欠席が多数ありましたが、それぞれ6組13名、11組25名が参加。途上国の子どもたちが実際に使っているタンクで水汲みを体験し、親子で水汲みの大変さを実感していただきました。「18kgのバケツを持って6km歩くのは難しいと思いました。(サマースクールで紹介したニジェールの女の子の大きな写真紙芝居で)私より小さい子が運んでいてすごいと思いました」などのコメントが寄せられました。
対面イベントでは中高生ボランティア8名が事前準備を重ね、当日は小学生の皆さまの体験活動のサポートや受付や案内係などを務めました。ボランティアの皆さまからは「初めてのボランティアを楽しめた」「企画の大変さを実感した」「臨機応変に対応することを学んだ」などのコメントが寄せられました。
大きな写真紙芝居。WVが活動地域で出会った実在の子どもたちのストーリーから途上国の子どもたちの生活を学ぶ
WVJスタッフが持ち帰って来た、アフリカ、南アジアの国々で実際に使われている水汲み容器で水汲み体験
写真紙芝居でニジェールの女の子が運んでいるのと同じ18kgの水を運ぶ
重いタンクを2人がかりで持ち上げてみる
水の入っていない状態のタンクを頭にのせてみる子どもたち
イベント前に談笑する中高生ボランティア・スタッフ
バーチャルツアーでケニアの子どもたちの学校や家を訪問
7月25日(木)に開催したオンラインイベントでは、257組564名の皆さまへ飛行機に乗り、まるで現地に行っているかのような楽しい演出を交えながら、アフリカ旅行の疑似体験を届けました。野生のシマウマとの遭遇や、子どもたちの2時間半の通学路や「ウジ」というおかゆの給食などに小学生の皆さまから驚きの声が寄せられました。また、子どもたちの家を訪問し、電気・ガス・水道がないこと、そして特にトイレがないことには大きな反響がありました。褐色のため池の水を使う危険性や水汲みで時間が奪われ学校に行くことができなくなってしまう現状にも触れ、「安全な水とトイレをすべての人に」というSDGsゴール6に目を向けました。
塩野義製薬によるバーチャルレクチャーと手洗いチェック
ケニアにて母子保健事業をWVJとともに進めている塩野義製薬株式会社より、オンラインイベントでは研究所でのバーチャルレクチャーを、対面イベントでは「手洗いチェック」を実施しました。オンライン、対面ともに感染症についてのクイズと解説、正しい薬の飲み方や感染症予防について紹介されました。手洗いチェックで洗い残しを確認した親子からは「ちゃんと手洗いをしているつもりだったけど、けっこう洗えていなかった」などのコメントが寄せられました。SDGsゴール3「誰もが健康で幸せな生活を送れるようにしよう」という目標を達成するために、正しい手洗いと薬の飲み方で自分や周りの人を守ることを学び、身に着ける時となりました。
世界のお友達を大切にするグローバルキッズのアクション
3回共通し、ワールド・ビジョン・ジャパンから参加者へグローバルキッズとしてのアクションを呼びかけました。グローバルキッズとは、ワールド・ビジョン・ジャパンが日本に暮らす子どもたちに願う姿であり、世界のお友達を大切にし、自分にできることを考え、行動する姿勢を持った子どもたちのことです。
サマースクールでは、以前サマースクールに参加したYさんの取り組みを紹介。「困っている子どもたちを助けたい!」と思った小学3年生(当時)のYさんは、募金をするためにおとなからお金をもらうのではなく、どうしたら募金を集められるか自分で考え、お家の人と話し合いました。そして、アクセサリーを作ってマルシェ(地域イベント)で売ったお金を募金するという方法を考え、実行しました。「おとなは手も口もださない」と約束。実際には思うように売れず少し戸惑う経験もしたそうです。しかし、そこでも身内のおとなが買ってあげて解決するのではなく、「どうしたらもっと売れるようになるかな」「次は、こうしてみよう」と、さらに自分で考えたそうです。集めたお金は自分で振込用紙を使って郵便局からワールド・ビジョン・ジャパンへ振り込みました。アイディアを生み出し、カタチにするために必要なことを考え、行動する姿はまさにグローバルキッズそのものです。
「もっと知りたい」「何かやりたい」を大切にしたい。自由研究シートとアーカイブ動画をご用意
サマースクールで学んだことを夏休みの自由研究に活用していただけるよう「自由研究シート」用意。バーチャルツアーで訪問したケニアの様子をふり返りながら、また、対面イベントでご紹介したニジェールに住むマハナちゃんの生活を思い起こしながら、安全な水や子どもの健康についてまとめていただくことができる内容です。お子さまと一緒に自由研究を完成していただけるよう、まとめ方を例示した保護者の皆さま用参考資料もご提供し、また、オンラインサマースクールのアーカイブ動画も公開。サマースクールをきっかけに、知りたい、何かしたいという皆さんをサポートしています。
◆自由研究シートはこちら
◆オンラインサマースクール アーカイブ動画はこちら
ひとりひとりに「グローバルキッズ認定証」を贈呈
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、1987年の団体設立当時から、日本の子ども・ユース向けのグローバル教育を実施しています。今後とも主催イベント、講師派遣、教材開発など様々な機会を通して、次世代を担う子どもたちに、グローバルキッズ/ユースになっていただける機会を提供していきます。
◆ワールド・ビジョン・サマースクール2024 開催概要
主催:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
協力:塩野義製薬株式会社、シオノギヘルスケア株式会社
後援:中野区教育委員会、文京区教育委員会
<オンラインイベント>
・日時:2024年7月25日(木)13:30-15:00
・会場:オンライン(Zoom)
・対象:小学1~6年生と保護者
・定員:親子500組
・テーマ:バーチャルツアーでケニアの子どもたちに会いに行こう
塩野義製薬と一緒に感染症からみんなを守る方法を考えよう
<対面イベント>※1回目と2回目は同一内容
1回目
・日時:7月26日(金)10:00-11:30
・会場:WVJ事務所
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー3F
・対象:小学1~6年生と保護者
・テーマ:「水汲み」と「手洗いチェック」を体験しよう
・定員:10組20名
2回目
・日時:7月27日(土)10:00-11:30
・会場:LMJ東京研修センター 5LL会議室
東京都文京区本郷1-11-14 小倉ビル5階
・定員:20組40名
<ワールド・ビジョン・ジャパンとは>
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。※詳細はこちら
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
関連記事