デキる男にさせる「どうして?」の会話

――そこで、もし彼が「あいつらがやらないから俺にばっかり仕事がくる」と愚痴り始めてしまったら?

宮:その場合も、同じ方法で解決できます。

「いや~、面倒くさいのを俺に任せるんだよ」
「そもそもどうしてあなたに任せたのかしら?」

“そもそも”と“どうして”を組み合わせるというのもいいでしょう。同じように答えを出さずに質問を繰り返します。答えは本人がもっているので、こちらからは提示しません。

そうやっていって「そうなんだよね、俺しかいないんだよな」となってきたらここで彼を畳み込みこむんです。「あなたにできないことなんてないじゃない!」って!

男の人はちょっとうぬぼれもあったりするので、「そうだよなぁ、お前俺のことわかってる!」なんて思ってくれる人もいるかもしれません。そんなときに女性は演技ができるので、「私がどうしてあなたと一緒になったかわかる?」といって彼のことを認めているという雰囲気を出すんです。

そうすると仕事にも取り組むし、愚痴で終わらない。また、自己解決能力が身についていくので、自然と仕事でもいい結果が出せる男性になっていきます。

さらにこの場合、「あなたにできないことなんてない」と持ち上げて、結局最後は男性の気持ちも彼女に対してのLOVEに変わっているので、女性も満たされるわけです。

 

――「俺しかいないよな、やるしかないな!」からの発展がすごいですね(笑)。

宮:そうですね。でもこうやってうまく収まるには、まず、「どうして?」という質問での会話ができるようにならないと厳しいです。

――難しそうです……。

宮:でもこれは質問力だったり、オウム返しができるようになれば大丈夫です。最初はみなさん大変だと思うんですが、お友達でもいいので、普段の会話で練習するんですよ。

毎日やるのは大変だと感じるかもしれませんが、1日30分でいいんです。朝の10分、ランチの10分、夜の10分。時間はかけないんです。これも、問題解決をさせて、“男性を空にさせる”というポイントにつながっていきます。
 

彼に対してこの方法を毎日繰り返せば、自然と彼が“デキる男”になっていくし、彼じゃない男性に練習だと思って試しても、相手からの印象も良くなるという魔法の会話術。実際、彼ではない人に宮さんから教えられたテクニックを試していて、プロポーズされてしまった人もいるそう! それだけ魅力的になったということですね。