いっぱいいっぱいになった男性は逃げる
――「空にさせる」ということが重要なのはわかりましたが、こちらの話や要求を聞けない状態、いっぱいいっぱいになった男性の行動とは？
宮：いっぱいいっぱいになっているところに、こちらの要求を詰め込もうとすると逃げるんです。外にタバコ吸いに行っちゃったりとか。
いっぱいいっぱいになってしまったときは、外に行くとかひとりになって、自分で考えて問題解決しようとします。そうやってだんだん空になるよう減らすんですけど、帰ると「私の目を見て話しなさいよ！」とか「ここでやんなさいよ！」とか言ったりする女性もいるんです（笑）。
――うう……目の届かないところへ逃げる行為は、女性にとっては少し不安になってイラつかせてしまうのかもしれませんね。
宮：男性って、目を見て話すことはできるんですけど、目を見て考えることって出来ないんですね。下を見たりとか、目線を逸らしてトリップしないと考え事が出来なかったりするんです。なのに、「こっち見なさいよ」って言われるじゃないですか。そうなると解決出来なくて苦しい……で、結局ひとりになりたくなって、ドライブに行っちゃたりとか。
それを僕は“洞穴に入る”って言っているんですけど、洞穴に入ったら連れ出さないほうがいいよって言っていて。空っぽになって出てきたら対応できる状態になるので、そうなってからまたコミュニケーションをとるというのが大事です。
あとやはり仕事で成功している男性たちは、奥さんのおかげなんだよね、と言っている人も多いですよね。“あげまん”の女性は、なにかあって話をするときに、問題解決をできるような環境を作っておいてあげるんですよ。
「一緒に解決しようよ」とか、「話しあえばわかるわ、私に話して」っていうのもいいんですけど、やっぱり最後の最後は本人なんですよね。そういう環境の作り方が、やっぱりうまかったりするんです。
悩んでいることを話して欲しいな、とか、一緒に考えたほうが解決できるんじゃないかと筆者も思っていたのですが……考えを改めたほうが良いのかもしれません。
むしろ、ひとりで解決できるようにならなければ、デキる男ではないですもんね！ 悩みを共有して一緒に解決しているうちは、まだまだ成長の余地あり、ということでしょうか。
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