東京理科大学(学長:石川正俊)は、2025年4月に、薬学部・薬学研究科の葛飾キャンパスへの移転を予定しています。今般、同学部の新たな拠点として地下2階・地上11階建ての「共創棟」を建設しました。

同キャンパスは2013年に開設し、これまで工学系の学部が所在するキャンパスとして発展してきました。共創棟は薬学部の研究室・教室としての利用にとどまらず、薬工連携をはじめ、分野を超えた教育の実施や研究における新たな連携の推進も目指しています。また、低層部はラーニングスクエアや学生ラウンジなどが配置され、学生の新たな交流の場を創出します。

2024年10月17日(木)に行われた竣工式において、浜本隆之理事長は「葛飾キャンパスは先端融合分野を推進するイノベーションキャンパスとして発展し、昨年開設10周年を迎えました。共創棟の活用を通じて、今後も様々な価値が共存する場として更なる進化を遂げていきたい」と述べました。また、石川学長は「2031年に迎える創立150周年に向けて、本学は世界の理科大を目指しています。産学官金での共創をもとに、世界を変えるようなイノベーションを葛飾キャンパスから創出していきたい」と未来に向けた抱負を語りました。


共創棟 外観

内観(1階)


竣工式 理事長挨拶

竣工式 学長挨拶


共創棟 フロアゾーニング


■学生の交流を促す共用空間
共用空間となる1階には、巨大なインフォメーションウォールが配置されたラーニングスクエアを中心に、エントランスホールから隣接する葛飾にいじゅくみらい公園まで吹抜で開放的な空間が展開されます。インフォメーションウォールは大学からの発信にとどまらず、発表や勉強会にも活用できるよう整備していく予定です。

1階 ラーニングスクエア

インフォメーションウォール活用イメージ



■独創的な研究を生み出す研究エリア
5階以上は研究に専念・集中できる環境を念頭に置いています。11階は共同研究室フロアとし、異なる分野であってもテーマが重なる可能性の高い研究室を配置することで、学部の垣根を越えた研究活動を促進する、共創棟という名を体現するフロアになります。


■自然と共生する環境コンセプト
共創棟では、既存棟と同様に、階段室を活用した自然換気や、太陽光発電等、環境に配慮した取り組みを行っています。
また、共用部は天然木に不燃性の加工を施した天井材を用いております。不燃木を積極的に活用することで、脱炭素社会の実現にも貢献します。床材のテラゾータイルは、本学の各キャンパス(北海道・長万部、神楽坂、野田、葛飾)から集めた骨材を織り交ぜており、全学の繋がりを象徴しています。


【関連情報】
TUS FORUM 2024 薬学研究の未来を拓く~TUSの次なる挑戦~
日時:2024年11月2日(土)13:30~17:30
会場:東京理科大学 葛飾キャンパス 大ホール
参加費:無料
詳細・申込は特設サイト https://www.tus.ac.jp/tusforum/2024/ をご確認ください。
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