~摂食嚥下障害や食欲不振で食の課題を持つ高齢者の課題解決に期待~

 食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社の投資子会社Future Food Fund株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:松本浩平、以下Future Food Fund)が運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号」(※1)は、予防医療、終末期向けの完全栄養食アイスなどの開発、販売を行う株式会社LacuS(本社:新潟県新潟市、代表取締役CEO:古津瑛陸、以下LacuS)へ、2024年10月に新規投資を実行いたしました。  本件は、現在設立中のファンド「Future Food Fund 2号」における第16号投資案件であり、今後も食の領域でチャレンジするスタートアップ企業に、更なる投資を行ってまいります。  (※1:Future Food Fund 2号投資事業有限責任組合)



■高齢者の食の課題について
 2010年から2025年にかけて、65歳以上の人口は1.2倍強、75歳以上の人口は1.5倍強増加する見込
みと言われており、世帯主が65歳以上の夫婦のみの世帯や単独世帯が増加し、2025年には全世帯の1/4を占める見込みとされております。また、高齢者(65歳以上)の低栄養の低栄養傾向(BMI≦20 kg/m2)の高齢者の割合は、この10年間ほぼばいですが、65歳以上人口の増加により、低栄養傾向の高齢者数は増加しているとみられています。(※2)
(※2)参照:厚生労働省:地域高齢者等を取り巻く食環境の状況等について
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/siryou2.pdf


■LacuSの事業について
 Lacusは完全栄養食「Me ICE」を通じて健康な食生活を実現したい方々を始めとした、食欲不振や摂食嚥下障害、低栄養などの[食]に課題を持つ方々に心と体を満たす食体験をお届けしています。
完全栄養食(厚生労働省の摂取規格に基づき自社規格を構築)かつ、摂食時のストレスを無くすため誤嚥リスクの低減に向けて研究開発を継続的に行うことで、おいしさと健康のトレードオンで消費者の健康を守ることを目指しています。
 食事の準備や摂取方法に課題がある一人暮らしの高齢者の方や、施設の食事ではなかなか量が取れないという課題を持つ方など幅広いニーズに応える完全栄養と食べやすさを追求し続けているLacusの事業が、高齢者食の新しい選択肢へとなること、課題解決に期待できることが今回の投資背景となっています。

 FutureFoodFundとしてはオイシックス・ラ・大地のグループ会社である、高齢者施設や病院などでの給食事業を展開するシダックス社や、FutureFoodFundのリミテッドパートナーである流通小売企業などとの協業を通じてサポートをしていく予定です。


■完全栄養アイス「Me ICE(ミーアイス)」について
 Me ICEは、株式会社LacuSが開発したシニア向け完全栄養食(※3)のアイスです。
 おにぎり1.3個分のエネルギー、たまご1.2個分のたんぱく質、レモン1個分のビタミン、牛乳130ml分のカルシウムなど、33種類の栄養素をバランスよく摂取できるアイスを実現しました。
 日常の食事の代替や嗜好品としても楽しむことはもちろんのこと、大切なご家族の栄養補助食品や、健康食品としても活躍が期待されます。
(※3) 栄養素等表示基準値に基づきKcalあたりの基準値を100%とした際の充足率を満たす。


■株式会社LacuS
本社:新潟県新潟市
代表者:代表取締役CEO 古津 瑛陸
会社HP:https://lacus.co.jp/

食欲不振や摂食嚥下障害などの[食]に課題を持つ方々に心と体を満たす食体験をお届けすべく、誤嚥リスクを低減しした完全栄養食(厚生労働省の摂取規格に基づき自社規格を構築)のアイスを開発、提供。


■株式会社LacuS 代表取締役CEO 古津 瑛陸 氏 コメント
 この度、オイシックス・ラ・大地のCVCであるFuture Food Fund株式会社に、新たな引受先となっていただきましたこと、大変感謝しております。
食事は、私たちの生活の基盤となり、彩りを与える無くてはならない文化的行為の一つだと考えております。しかしながら、被介護者層には身体レベルの低下や、機能能力の低下によって理想とはかけ離れた食体験を持つ方々が多く存在します。これらは国内喫緊の課題であり、今後、日本の介護食産業が世界の先駆者として注目されることは間違いありません。
 私たちラコスは予防医療から終末期までを伴走可能なフードテックブランドを用い、本課題に挑戦しております。まだまだ、未熟ではありますがご縁を頂きましたFutureFoodFund(株)、オイシックス・ラ・大地(株)の経験、知見から多くのことを学び、企業成長に繋げてまいりたいと考えております。


■Future Food Fund ファンドマネージャー 村田 コメント
 代表の古津さんは、新潟の開志専門職大学の大学生として起業しています。私たちがJR東日本さん、オレンジページさん、CAMPFIREさんとやっているピッチイベントの「K,D,C,,, Food Challenge」にエントリーしてくれたことが縁となりました。当日、体調を崩してピッチに来られず、せっかくいい商品なのに現地に来られない事も一因で優勝できなくて残念だったのが印象的です。(投資検討はその後ゆっくりとお話ししたことがきっかけでした)
 Lacusは、アイスクリームを使って嚥下食を作ったということで、非常に面白いアイデアだなと思っています。当社で言うとシダックスのようなマーケットでも使えますし、日本ではニーズが高まっているマーケットだと思います。
 当社でもヘルスケア事業をやっていますが、病気等が原因ではあっても、最終的には食べることが出来ず亡くなっていく人が多いので、そんな状況になっても豊かな食生活が送れて、様々な病気が治るようなきっかけになる商品を作ってくれることを期待しています。

Future Food Fund株式会社について 
 Future Food Fund株式会社は、2019年8月に日本の食のスタートアップエコシステムを作る為に、フードイノベーション領域に特化した国内外のスタートアップ企業への出資を目的としたCVCファンドを運営する投資子会社として、オイシックス・ラ・大地株式会社により設立されました。パートナー企業とともに、国内外の先進的な食・農・ヘルスケア領域への積極的な投資と、販売や商品開発などの支援も可能としており、日本国内で、スタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を目指しています。
(「Future Food Fund」サイトURL:https://futurefoodfund.co.jp/


オイシックス・ラ・大地株式会社について
 オイシックス・ラ・大地株式会社(代表:高島宏平)は、有機・特別栽培野菜、添加物を極力使わない加工食品など安心・安全に配慮した食品の宅配サービスを「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の 3ブランドで展開しています。
当社は「これからの食卓、これからの畑」を理念に掲げ、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する事業を推進しています。
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