<アイスクリームの種類>
アイスクリームを購入すると、「ラクトアイス」や「氷菓」などの表記を見ませんか。これはアイスクリームの種類を表しているのです。一般社団法人アイスクリーム協会のホームページによると、乳成分の量によって分類をされているのだそう。

・アイスクリーム・・・乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上のもので、乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれており、ミルクの風味が豊かに感じられます。

・アイスミルク・・・乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%以上のもので、乳固形分と乳脂肪分はアイスクリームに比べて少ないものの、牛乳と同じくらいの乳成分を含んでいます。植物油脂が使われることもあります。

・ラクトアイス・・・乳固形分3.0%以上のもので、乳固形分はさらに少なく、植物油脂が使われることもあります。

・氷菓・・・上記以外のもので、乳固形分はほとんどありません。果汁などを凍らせたアイスキャンディーやかき氷などがあります。

 

ラムネ

<起源>
イギリスからもたらされた清涼飲料水レモネードの転訛がラムネの由来。水に砂糖やブドウ糖などの糖類を加え、酸味料、フレーバーを用いて、ライムやレモンの香りをつけた甘い炭酸飲料で、瓶の形も特徴となっています。

ラムネといえば、ビー玉入りの瓶ですよね。この瓶は、1872年にイギリスで製造され、コッドネックボトルと呼ばれています。

 

<日本にはどうやって広まったの?>
ラムネを日本へ伝えたのは、幕末にやってきたペリーの艦隊だとも長崎にいたイギリス人だとも言われているのだそうです。全国清涼飲料協同組合連合会のホームページによると、ペリーの艦上で交渉に当たった幕府の役人にラムネが振る舞われたといわれています。このペリー来航の際には、ラムネの栓を開けたときのポン!という音を銃声と勘違いした江戸幕府の役人たちが、いっせいに刀の柄に手を掛けたという、エピソードも伝えられています。

日本で初めてラムネを作ったのは、1865年の藤崎半兵衛という人がレモネードをまねてラムネを作ったとされています。1868年には東京で中国人の蓮昌泰がラムネ屋を開業、そこで働いていた鈴木音松が1881年に日本人で初めてラムネ屋を開業しました。当時日本で流行中のこれらの予防にラムネは効果があるとの噂が立ち、ラムネは飛ぶように売れたそうです。

 

そうめん

<起源>
古代中国の後漢の「釈名」やと運文献にたびたび出てくる「索餅」が日本に伝わったものとする説が有力なのだそうです。南北朝時代に元から禅僧の往来や貿易によって「索麺」が伝えられたものという説もありますが、いずれにしても、中国が発祥の地であることは間違いなさそうです。

<日本にはどうやって広まったの?>
日本国内では、奈良県の桜井市が発祥の地とされており、奈良時代に唐から伝来した唐菓子の1つ「索餅」に由来するという説が広まっているのだそうです。

原形は小麦粉ともち米を細長く練り、2本を索状に合わせて、油で揚げたものでした。平安時代中期に食べられていた「索餅」は、現在のそうめんやうどんよりもかなり太く、ちぎって食べていたのではないかと考えられています。室町時代になると、現在の形になったとされ、この頃、そうめんを表す漢字としては、「索餅」「索麺」「素麺」の名称が混じって用いられていましたが、やがて「素麺」が定着したと言われています。同じく室町時代は、茄でて洗ってから蒸して温める食べ方が主流で、「蒸麦」や「熱蒸」とも呼ばれたそうです。

全国でも素麺は祝い事や忌み事の席で食べられることも多く、また、お中元などに贈られることも多く、いまや、特に夏には、私たち日本人に欠かせない食べ物となりました。

<ちなみに…ひやむぎとの違いは?>
そうめんとひやむぎの違いについてですが、まずは材料です。
そうめん:小麦粉、塩、水、油
ひやむぎ:小麦粉、塩、水という違いがあります。

また、そうめんは手延べで乾麺にした後に熟成させるという工程があります。一方、ひやむぎは切るという製法で乾麺にはしますが、熟成はさせません。また、現在、JAS規格では太さでその違いを分けています。そうめんは、断面が角状(幅0・7ミリ以上1・2ミリ未満、厚さ約1・0ミリ)丸状のもの(直径0・8ミリ以上1・3ミリ未満)と定めてられており、ひやむぎは断面が角状(幅1・2ミリ以上1・7ミリ未満、厚さ約1・0ミリ以上1・3ミリ未満)丸状のもの(直径1・3ミリ以上1・7ミリ未満)薄くて平たい麺。乾麺は、幅が4・5ミリ以上、厚さが2ミリ未満の帯状の形をした麺「干しひらめん(きしめん)」と定められています。