ひまわり(1997年7月2日 リリース シングル)

長渕が敬愛する吉田拓郎らが設立したフォーライフ・レコード(現・FLME)への移籍第一弾シングル。デビュー前に憧れのフォーライフにデモを送ったが返事はなく、そう言った意味では20年越しの夢だった。

長渕が肉体改造に勤しんだのはいつだっただろう。少なくともアルバム『空』(2001年)ジャケットで見せる鍛え抜かれた肉体は衝撃だったが。同曲が主題歌にもなったドラマ『ボディガード』では空手の殺陣も多く登場している。セールス的には『とんぼ』や『しゃぼん玉』には及ばないものの、オリコンチャートに19週ランクインするというロングセラーとなっている。

 

青春(2009年8月12日リリースアルバム『FRIENDS』収録)

TOKIOに提供した『青春 SEISYuN』(2007年)のセルフカバー。男臭い歌詞とミディアムテンポのフォークロック。左チャンネルから聴こえる引っ掻くように弾く長渕のエレキギタープレイが特徴的。

『巡恋歌』の前に一度デビューしたのは『雨の嵐山』という曲であるが、歌入れの際にはオケが既に出来上がっていた。琴などが入っていて自分のイメージとは掛け離れたアレンジになっていた。その時、編曲を手掛けたのは当時、新進気鋭の編曲家、船山基紀。

同年に手掛けた沢田研二『勝手にしやがれ』で日本レコード大賞を、のちにC-C-B『Romanticが止まらない』、少年隊『仮面舞踏会』など上げればキリがないほどのヒット曲を生み出し、今や大御所。なんとTOKIOの『青春 SEISYuN』を手掛けてるのもこの方。30年の歳月を経て大きくなってまたコラボとは。とは言え、本人の意思ではないのだが。でも逆にそこに運命的なものを感じざるを得ないといったところ。


以上、ザッと紹介してきましたが、正直、絞るのが大変でした。シングル代表曲を中心にまとめて見たものの、長渕楽曲ってアルバム曲の名曲が多いんですよね。今作のタイトルにもなってる〈傷つき打ちのめされても〜〉の『HOLD YOUR LAST CHANCE』、絶望と苦悩を叫んだ『STAY DREAM』、〈やるなら今しかねぇ〉の『西新宿の親父の歌』、地方出身者なら誰もが心を掴まれる『東京青春朝物語』などなど。

個人的には隠れざる名曲『二人歩記』『PLEASE AGAIN』や『TIME GOES AROUND』なども紹介したかったところなんですが、キリがなくなるというか、全58曲紹介してしまいそうな勢いなので自重しておきます。

そんな長渕剛ですが、8月から全国ツアー。今回は海外ミュージシャンをバックバンドに全国を廻るようで、また新たなステージを見せてくれることでしょう。という感じで締めたいところだったのですが…、今回のアルバムにシークレットサイトのURLが潜んでおりまして、謎のカウントダウンがっ!先日公開されたのですけど…。

これはっ!また情報を出し渋って、次の情報出しまであと40日(7月24日時点)、詳細は解りませんが桜島オールナイトコンサートを越える伝説が生まれるのか? 目が離せそうにありません。