遅くとも小学校の高学年~中学入学あたりで再就職を

子どもの成長が落ち着いたら再就職、と考えている限り、いつまでたっても最適のタイミングはやってきません。

0~1歳時点では保育園に入れないから…、幼稚園に通いはじめてもすぐ熱を出したりして家を離れられないから…、小学校もお昼には終わってしまうし学童保育にはなじめるか心配だから…、中学生になったらなったでひとりで何をしているか心配だから…、考え始めるときりがなく、どんな年齢でもそれぞれの悩みがあります。

子どものことを愛すればこそ、「まだもうちょっと先にしよう」と考えてしまうわけです。

マネープラン的には「教育費で借金はしない(玉突き式に自分たちの老後のお金の準備ができなくなる)」ことを前提に考えるべきで、そうなると「高校と大学の入学金を入学前に貯める」ことと「高校と大学の学費の一部を入学前に貯めておく」ことを考えなければなりません。

できれば3年の時間は欲しいのでやはり中学入学、できれば小学校の高学年あたりから再就職を考えたいのです(塾や予備校の費用を考えても、中学のときには働いていたほうがぐっと楽になる)。

時間を空けすぎると2つの理由で再就職は難しくなるばかり

もうひとつ再就職を早めに考えるべき理由があります。それは、離職と再就職のあいだはできるだけ短い方が再就職はしやすくなるからです。理由は2つあります。

1つは「キャリアの賞味期限」の問題です。求人に応募するとき、具体的なキャリアがあっても10年も空くと、即戦力とはみなされなくなるため、書きにくくなります。「一任業務がある資格」のようにブランクがあってもすぐ使えるキャリアでない限り、キャリアは時間がたつに従い、鮮度が落ちてしまうのです。

2つは「自分自身の勇気」の問題です。2~3年のブランクなら自分の能力に自分で自身が持てるので積極的に再就職にチャレンジできます。しかし10年も間を開けてしまうと「自分の能力はもはや通用しないのではないか」とか「今さら再就職してやっていけるだろうか」などの心配をしてしまいます。

これはなかなか深刻な問題で、時間を空けるほどにダブルで就職のハードルになってしまいます。もし迷っている人がいるなら、「動き出すなら早めぐらいがちょうどいい」とアドバイスしたいと思います。