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――もう、それだけ入り込んでたわけですね!すごいなあ…。ではでは、最後になりましたが。
山本「山本萌花、18歳で高校3年生です。」
――劇中の藤堂(真美)さんみたいに23歳じゃないんですね(笑)。
山本「はい、違います(笑)。趣味はベースとアコギです。ベースはひとつ前の公演「反重力ガール」で弾かせていただいて、アコースティックギターもハーベストがきっかけでした。ハマってしまって、それからやっています。新しい挑戦が出来るのがすごく魅力です!」
――今回は、劇団ハーベストの中では唯一両チームに出演でしたね。
山本「そうですね、私は唯一のシングルキャストでやらせていただいて、責任感があったんです。ダブルキャストはダブルキャストなりに難しいところがあるだろうけど、私はそうではないから、みんなを引っ張ろうって。「いけないことはいけない」ってバサッ?ズバッ?(笑)」
一同「(笑)」
――うんうん(笑)。バサッとズバッと言わなきゃいけないですよね。
山本「最初は躊躇してしまって言えなかったんです。でも、仲間として言わなきゃな、と。これを言ったら嫌われるかな、とか、いろいろ考えて…。実際に、勇気を出していったことで、泣かれてしまったことがあって、泣かれてしまったことで、自分自身も傷ついて…。」
――大変な役割ですねえ。
山本「でも、嫌われていなかったんです。「あ、私嫌われないんだ!」って思って(笑)。以前の公演では、他のメンバーが見ているとすごく緊張したんですけど、今回は安心感がすごくあって。お互いに相手のチームのゲネプロ(通し稽古)を見ててもらうと、劇団ハーベストとしての信頼感が増したかな、と思います。高め合う感じというか。」
――今回の公演は、コーヒーチームとフロートチーム、2チームに分かれましたね。こういう形式の公演をするのは?
青山「3人芝居で毎回組み合わせが違う、という企画は冬の特別公演でやったことがあるんですけど、2チームに分かれるのは今回が初めてですね。」
――今回の2チーム、それぞれに色があってすごくよかったです!コーヒーチームはコメディらしいテンポがあったし、フロートチームはじわじわと盛り上げていく良さがありました。
青山「実はコーヒーチームのほうが平均年齢は上なんですけどね(笑)。スピード感があったと思います。」
――フロートチームを見てからコーヒーチームを見たので、結構びっくりしたんですよ。チームごとに全然ちがいますよね。それぞれのチームの色について、意識はしてらっしゃいましたか?
松永「意識は全然してなかったですね!そういう感じになる人が多かっただけで(笑)。布施(日花梨)ちゃんがドタバタしてるところが大きいかな?(劇中の中心人物となる金山)海咲のカラーが違うんですよ。」
――ちなみに、今回のチーム分けは、どのようにして決まったんですか?
同席した演出の中村公平氏「コーヒーチームが関東在住組、フロートチームが地方中心組です。」
――狙ってチーム分けしたわけではないんですね!奇跡的なバランス感だなぁ…。チームに分かれて演じることについて、皆さんもいろいろと感じられたことや、ご苦労されたことがあるのでは?
松永「私の演じる舘岡潤は、ダブルキャストがピロティ(広瀬咲楽)だったんです。結構役作りに悩んでたみたいで、「ねえ、海咲のことどう思ってる?」って聞かれて。「そうだなぁ、ペットかな?飼い主とペットだよ」って。自由奔放な海咲を「コラッ!」ってやっている潤、みたいなイメージを伝えましたね。「そっか~、なるほどね!」って言ってくれて、そこからお互いに潤の演じ方について話し合ったりしました。」
望月「私が演じた香織をコーヒーチームで演じたのが(川畑)光瑠だったんです。光瑠に「私、香織が全然わかんない」って相談されたんですよ。二人の考える香織をあわせて、一人の香織を作っていった…解いていったみたいな感じですね…。」
加藤「私、すごい負けず嫌いなところがあるんです。だから、相手のチームを見るのがすごく嫌だったんですよ。でも、みんなから「全然違うから見たほうがいいよ!」って言われて、見てみたら、本当に全然ちがって。フロートチームでののちゃんを演じる(宮武)佳央ともすごく話し合いました。ののちゃんはオタクだけど、普通の女の子だよねって。」