考古学者は理想的な夫になる。妻が年をとればとるほど彼女を高く評価するようになるからだ。(アガサ・クリスティー)

これが本当なら、職業病というやつでしょうか。それだったら、女性にとってはありがたいですね。是非、考古学者さんと結婚したいものです。ウィットに富んでいますね。でも、実際はどんなものでしょう。

アガサ・クリスティーは、イギリスの推理小説家。世界的に有名ですね。1920年のデビューから85歳で亡くなるまで、長編小説66作、中短編を156作、戯曲15作、メアリ・ウェストマコット (Mary Westmacott) 名義の小説6作、アガサ・クリスティ・マローワン名義の作品2作、その他3作を執筆しました。中でも「オリエント急行の殺人」や「そして誰もいなくなった」はロングセラー中のロングセラーですね。

 

私はフランスの新聞は決して読まない。私の望むことしか書いてないからだ。(ナポレオン三世)

報道の自由、報道規制などに対しての言葉。フランス第二帝政の皇帝だからこそ言えることかもしれません。

いつの時代も、正しいことや本当に報道すべきことだけが新聞に載っているわけではないのかもしれません。自分の目と耳で本質を探さなくてはいけないということですね。

ナポレオン三世は、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの弟ルイ・ボナパルトの息子として生まれました。ナポレオンが失脚してからは、亡命生活を強いられましたが、その後、フランスに帰国して大統領選に出馬し、国を統治していくことになりました。

 

驚くべきことに哲学のすべては次の言葉に要約される。「勝手にしやがれ。」(シャルル・ド・モンテスキュー)

哲学というと、難しい理論だったり、どんなに考えても答えが出ないもののようなイメージがありますが、これは元も子もない!しかも哲学者であるモンテスキューが言ってしまっているのですから、面白いですね。

哲学とは「考える学問」ですが、倫理や哲学のこと、人間の精神のことを突き詰めていくと「勝手にしやがれ」と言いたくなってしまう気持ちもわかります。

モンテスキューは、著書「法の精神」の中で、三権分立を唱えた人ですね。

今回、ご紹介した毒舌は古代から現代まで、そして、世界、特にヨーロッパの思想家や文筆家などの発言も多くありました。時代背景や国や宗教による考え方の違いなどもありますので、すべてが私たち日本人の考え方や感じ方に当てはまったり、よく理解できる内容ではないかもしれませんが、いつの時代も、名言ばかりでなく毒舌が、いや、むしろ、世の中には毒舌の方がきっとたくさんあふれているんですね。

TwitterやFacebookなどをはじめとするSNSなどで炎上してしまうこともあるので、現代では、なかなか毒舌を発するのも難しい気がします。

それでもこうやって、その時の世相やその時代の物事や人物についての毒舌や批判を垣間見ることができるのは面白いですね。誰かを評した内容については、言われた本人は残ってほしくない事実かもしれませんけども。

少し辛辣だけど言いえて妙。そして、その道のことをよく知っているからこそ言えること。
名言だけでなく、毒舌発言だって、色々と気づかせてくれるものですね。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。