2018年5月25日(金)~27日(日)にかけて、カナダ・トロントでアニメコンベンションイベント『Anime North 2018』(以下アニメノース)が開催されました。早速、『アニメノース』の様子を紹介していきます。
『アニメノース』は、毎年5月にカナダ最大の都市であるトロントで開催されているオタク向けイベントです。歴史は古く、1997年から開催されていて、開催ごとに規模が大きくなっています。
最近では北米でもトップクラスで、北米中部に位置するイベントでありながらニューヨークやボストンといった東海岸沿いの都市からも参加する人が多いほどの人気。
トロント・ピアソン国際空港からわずか2キロのところにあるThe Toronto Congress CentreとDelta Hotelが会場となっているので、遠くからでも参加しやすい環境であることも人気の理由のひとつかもしれません。
国際空港が近いので、外では10分に1機くらいのペースで飛行機が近くを飛びます。初めて参加するときには、あまりの近さに驚くかもしれません。
また、日本からのゲストも豪華。『けものフレンズ』などCGアニメを手がけるヤオヨロズ株式会社取締役の福原慶匡さんや、声優の岩男潤子さんや安野希世乃さん、ミュージシャンのBACK-ONなどがトークイベント&ライブ、そしてサイン会を行い、北米のファンを楽しませました。
様々な国内外のイベントを取材している筆者ですが、『アニメノース』には他のイベントと大きく違う点を感じました。
まずは開催時間。1日目は夕方から始まり夜中の1時まで行われ、2日目は朝から夜中まで、3日目は朝から夕方までと3日間ともに開催時間がバラバラであることに驚きました。
そして参加者へのサービスとして、会場の至るところに給水スポットが用意されていたことにも驚き。ただ給水できるだけでなく、氷の入った非常に冷えた水が飲み放題となっていて、参加者にはありがたいサービスだったのではないかと思います。
イベント当日はカナダでも異例といってもいい30度超えという暑い環境だっただけに、非常にありがたいと感じました。
また、サービスだけでなく出展ブースも、他のイベントと違う印象を受けました。
海外のアニメコンベンションイベントの特徴として、展示ブースの割合が高く、物販ブースの割合は高くても50%ほどということが多いのですが、『アニメノース』ではほぼ物販。
アニメや漫画、ゲーム関連から、鎧やウィッグといったコスプレに使えそうなアイテム、Tシャツにクッキー、植物…アニメコンベンションイベントというよりも、ポップカルチャーの枠を超えた一大マーケットと表現したほうがいいかもしれません。