スゥーーーーー……
ハァーーーーー……。
わっかんね。
ほら。ほら見たことか。何もわからん。むしろ何もわからないことがわかった。
…しかし、ご安心を。こんなこともあろうかと、今回はこんな物を用意してきました。
『東京の空気』です。
やはり新幹線での移動といえど、長野に到着してから無意識に呼吸をしているため、深呼吸をするまでにおいしい空気に慣れてしまっている可能性がありますからね。
そのため、今回は比較対象として東京の空気をビンに詰めて持ってきたという訳です。
ちなみにこの空気は、
東京の公衆便所で採取してきました。
やはり東京で一番空気のまずそうな場所と言えば公衆便所。
中でも今回は、マンガなら「プ~ン」という擬音が必ず付くであろうくっさい公衆便所で空気を採取してきました。
公衆便所の空気をビンに詰めて持ち歩く男の不気味さたるや半端ではありませんが、これも実験のために仕方のないことなのです。
…さあ、はたしてそんな『東京の便所の空気』と、『長野の大自然の空気』に違いはあるのか!? 早速吸い比べてみたいと思います。
まずは『東京の便所の空気』から。
…。
「あぁ~…」
そして、『長野の大自然の空気』を吸ってみます。
「…あ~」
「全っ然違う…」
吸い比べてみて驚きました。全然違う。これ、まったく別の空気です。すごい! なんだこれ!
公衆便所の空気は、なんとなく重いというか、「あ、吸ってるな~」と意識できるのですが、大自然の空気は非常に軽く、スルスルと自然に肺に入っていきます。
また、公衆便所の空気はネットリと鼻腔内にまとわりつく印象を受けるのですが、大自然の空気はサラサラと鼻を抜け、のどごしならぬ「鼻ごし」のよさが気持ちよく感じます。
極端に例えるのならば、東京の公衆便所の空気は『油粘土』、長野の大自然の空気は『上白糖』と言った感じでした。
実際に比べてみるとここまで違いが出るもんなんですね。長年の疑問が晴れて、とても清々しい気分です。
この感動を是非とも東京に持ち帰るべく、僕は長野の空気を雑草と共にビンに詰め…。
再び新幹線に乗り…。
東京の公衆トイレで、長野の空気を吸いながら用を足すことにしました。
清々しい空気を吸いながらのトイレは、これまでの公衆トイレの常識を覆すかのような爽快感! まるで長野の広大な草原で尻を丸出しにしているような感覚に、心を躍らせながら用を足すことができました。
これなら臭くて苦手だった公衆便所にも、安心して永住することができるでしょう。ぜひ、みなさんもお試しくださいね。
それでは。