4:出生の秘密と禁断の恋『赤と黒』

幼少時、無理やり育ての親から引き離され、へシングループ会長であるホン家の愛人の子として育てられることとなったシム・ゴヌク(キム・ナムギル)。

大事にされるはずが、DNA鑑定の結果、本人ではないと判明。まるでモノのように容赦なく捨てられ、人生を破壊されてしまったゴヌクは、復讐することを決意します。

彼は素性を隠して自分のあとにホン家に入ったテソン(キム・ジェウク)の秘書になり、長女テラ(オ・ヨンス)、次女モネ(チョン・ソミン)、ホン会長夫人が経営するアートギャラリーに勤めるムン・ジェイン(ハン・ガイン)らに接近していき……。

初めてNHKが日韓共同制作に取り組んだ『赤と黒』(2011年)は、『冬のソナタ』『ごめん、愛してる』などのヒットメーカー、イ・ヒョンミン監督。

韓国と日本でロケが行われた本作は、主演のキム・ナムギルとキム・ジェウクの艶っぽさにも惹き込まれるとともに、許されない愛の行方も気になる注目作です!

5:激情からの復讐『二番目の夫』

両親を亡くし、祖母とふたりで貧しいながらも一生懸命生きてきたポン・ソナ(オム・ヒョンギョン)。事実婚関係のソナとムン・サンヒョク(ハン・ギウン)は、ふたりだけで式を挙げ、子どもも誕生。

幸せの絶頂かと思いきや、サンヒョクは、勤務先のテグクグループの会長の令嬢ユン・ジェギョン(オ・スンア)の誘惑に負けてしまいます。やがてソナもふたりの関係を知り、衝撃の展開が幕を開けて……。

ドロドロ愛憎劇がてんこ盛りといえる『二番目の夫』(2021年)。韓国では平日の昼間に放送される“イルイル(日々)ドラマ”として、全150話の大ボリュームで展開されました。『被告人』にも出演していたマクチャンクイーンのオム・ヒョンギョン演じるソナの復讐劇に注目です!

愛した人がクズだったため、裏切りによってすべてを失ったソナに手を差し伸べる新たな男性も登場し、ソナが捨て身で巻き起こすリベンジ劇から目が離せません!

まるでジェットコースターのように目まぐるしく変わるストーリー展開、信じられないような罠を仕掛けてくる悪役たち、そしてそこからなんとか這い上がってリベンジを果たそうとする主人公……。濃厚な要素がギュッと詰まった韓国のマクチャンドラマをご紹介しました。

ドラマティックな展開と刺激的な要素が満載の5選は、非現実的な世界観だからこそ観る者をスカッとさせる魅力があります。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

大阪生まれ。出版社勤務後、ライター&編集者として独立。エッセイ本『どうしても、結婚したかった。1000人の男性と出会った私の婚活ラプソディー』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)2024年4月1日発売。音楽、日本・韓国などのドラマやTV・映画といったエンタメから恋愛・婚活・育児など女性向けジャンルを手がける。公式サイト