血液がサラサラになる「n-3系」の油は魚の缶詰と魚肉ソーセージで

魚の油は、血液をサラサラにしてくれるという「n-3系多価不飽和脂肪酸」であるDHAやEPAです。

油の多い青魚を食べるのが手っ取り早いのですが、コンビニで青魚を探すのは至難の業。しかし、よく探すと発見できるのは缶詰と魚肉ソーセージです。

特にマルハニチロ食品の「リサーラ」という商品はDHAとEPAが豊富。1日当たりの摂取量もクリアしています。また、さんま蒲焼の缶詰やサバ缶、サケ缶、イワシ缶など、コンビニでもよく見かける商品を上手に取り入れることもコツです。

マーガリンやショートニングを使った食品に注意

悪玉コレステロールを増加させ、心臓疾患のリスクを高めるなどとされる「トランス脂肪酸」を多く含む食品はおすすめしません。
トランス脂肪酸は現在アメリカでは全面禁止となりましたが、日本ではまだまだ多く使われています。表示を確認しましょう。

 表示をしっかり確認しつつ、賢く利用しよう

コンビニには、ボイルしたいかや蒸したチキンむね、半熟卵など、自分で調理するには面倒なものも手軽に売っています。
また、最近では糖質OFFにこだわったパンやロールケーキ、クッキーなどをシリーズ化して売っているコンビニもあり、炭水化物に偏りがちな人におすすめ。

小さな子供がいる場合には少し足が遠のいてしまいそうなコンビニ食も、カット野菜や缶詰(やや塩分注意)をアレンジするなど、少し手を加えて簡単メニューにすることで利用しやすくなります。

仕事が忙しく自炊できない人も、色々なことに時間をとられてじっくり料理することができないファミリーにも、選び方によって健康を維持できるメニューが、コンビニには豊富に揃っています。

保存料などの添加物を使っていない、こだわり商品を提供しているコンビニもあるので、表示をチェックしながら、手軽で便利に利用したいですね。
 

大切なのは何を選ぶか

最後に、「大切な事は、何を選ぶかだと思います」と教えてくれた浅野先生。

「コンビニ等での加工食品は、塩分過多、脂質過多に偏りがちな傾向はあります。そこをきちんと意識して選ぶことで、自分にあった健康的な食材を選ぶことが可能です。」

正しくコツをつかんで、好きなものを食べながらカラダを健康に保ちたいですね。
他にも、浅野先生の著書『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』には様々なポイントが書かれています。こちらもご参考に。


浅野まみこ(管理栄養士 健康運動指導士・株式会社エビータ代表取締役)
総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、企業のコンサルティング、レシピ開発など多方面で活躍。年間100時間以上の講演を行い全国を飛び回っている。
NHKおはよう日本、日本テレビ「ヒルナンデス」ほか多数出演。新著に「やせられないのは、夕方の空腹が原因だった」(青春出版社)「コンビニ食・外食」で健康になる方法」(草思社)。
 

 

編集プロダクション株式会社イメージング・ワークス勤務。首都圏のおでかけ情報誌を中心に、雑誌の編集・ライティングを行う。2012年末に娘を出産し、人生観が約90度変わる。ライフワークバランスについてゆるりと考えつつ、子連れで行けるイベントや遊びスポットを日々模索中。