「単純に面白ければいいじゃん」という活動を広げていきたい

撮影:KAJII

――sleepyheadのプロジェクトとして、今後の展望を教えてください。

武瑠 ひとりなので孤独な分、今は俺、自由すぎるほど自由なんです。だから、音楽だけに縛られず、自分がカッコいいと思った人と絡んでコラボしていきたいな。

あとは、俺はファンクラブ(S.A.C.T)のことを“秘密結社”って呼んでるんですけど、自分には今スタッフがいないので、ファンクラブの皆にフライヤーを撒いてもらったりとか、「秘密結社の作戦」的な感じで……楽しみながら一緒に場を作っていきたい。今後は、プロジェクトの一環としてそういうミッション型の企画をやっていきたいですね。

また、服だけに限らず、音楽から具現化されるいろんなものを作りたい。お酒とか、スピーカーとか。せっかくジャンルレスな立場なのであれば、どんどんジャンルを飛び出して「単純に面白ければいいじゃん」という活動を広げていきたいです。

――トータルプロデュースということですね。

武瑠 ただ“トータルプロデュース”っていうんじゃなくて、映像や音楽と絡まった活動をしていきたいです。映像、ファッション、ライフスタイル……根底に流れるもの(音楽)はありつつも、その上に成り立つ全てを作りたいです。

『DRIPPING』通常流通盤

『DRIPPING』 2018年6月20日発売 通常流通盤 ¥3,000(+税)
01.MY FORTUNE FADED
02.闇雲
03.結局
04.酩酊
05.熱帯夜
06.HOPELESS
07.HURT OF DELAY
08.アトノマツリデ
09.灰汁まで愛して
10.退行的進化
11.LAIDBACK
12.狂宴騒々
13.ALIVE

2018年7月6日の下北沢Basement Barを皮切りに、DRIPPINGツアーがスタート。詳しくはオフィシャルHPへ。

 フリーランスエディター・ライター。原宿系ファッション誌の編集者などを経て、2014年独立。ファッション、アニメ、マンガ、ヴィジュアル系、腐女子などのカルチャー分野について執筆。