あなたは『PSYCHO-PASS サイコパス』という作品を知っているだろうか?
もしこの作品を知らないなら、あなたの15分ほどを分けていただけないだろうか? 今からこの記事でこの作品の魅力を、伝えきる最大限の努力をするので。
知っているならぜひすばらしさを共有しよう、我が同士よ。
私は、2013年に友人から「周りに観ている人がほとんどいないからぜひ観てくれ」と布教を受け、第1期を観て即ハマってしまった。今ではこの友人にめちゃめちゃ感謝している。
そのため、まだ『PSYCHO-PASS サイコパス』を知らない人にもぜひ観て欲しいと、布教してくれた友人への感謝も込めてこの記事を執筆する次第である。
『PSYCHO-PASS サイコパス』とはどんな作品か
まずはアニメの概要から申し上げよう。
『PSYCHO-PASS サイコパス』とは、2012年にフジテレビ深夜アニメ枠“ノイタミナ”で放送開始されたアニメシリーズ。
これまでにアニメ第1期、第2期が放送され、計4本の映画、コミカライズ、ノベライズ、そして舞台化とあらゆるメディアミックスが行われている。
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制作は『機動警察パトレイバー2 the Movie 』や『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』でも有名なProduction I.G。そもそものアニメ制作のきっかけは、本広克行氏が「本格的に警察アニメを作りたい」という希望を持って、監督の塩谷直義氏と企画を始めたのだという。
本広克行氏は『踊る大捜査線』シリーズなど警察ドラマで知られる有名監督・演出家だ。
第1期はストーリー原案・脚本に『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄氏(ニトロプラス)を迎え、第2期はシリーズ構成に作家の冲方丁氏が参加。さらには、キャラクター原案は天野明氏と、錚々たるメンツを揃えて制作が進んでいった。
CVにも主人公・常守朱役に花澤香菜氏を迎え、狡噛慎也役に関智一氏、宜野座伸元役に野島健児氏と、ものすごい打線を組んできている。
ストーリーから入るのもアリ、脚本家ファンで入るのもアリ、キャラクターから入るのもアリ、声優さんから入るのもアリ……と、様々な入り口が用意されているため、制作陣の予想以上にさまざまなファンがついたのだと思われる。
アニメとしての作画の完成度や、キャラクターの魅力などは、もちろん作品の魅力である。だが、『PSYCHO-PASS サイコパス』の魅力はなんと言っても作品の世界観の作り込みにあると筆者は考える。
ここで『PSYCHO-PASS サイコパス』という作品の世界観を簡単に紹介しよう。