今後、母親が子どもに教えたいこと、子どもが親に教えてもらいたいこと
それでは、これから親が子どもに教えたいこと、子どもが親に教えてもらいたいことはどんなことでしょうか。調査の結果は以下のようになりました。(複数回答可)
・母親が子どもに今後教えたいこと上位3つ
「社会生活に必要なルール」57.0%、
「人を思いやる心」49.6%、
「基本的な生活習慣」43.8%
・子どもが親から教えてもらいたいこと上位3つ
「進学や就職のための教育や指導」30.3%
「暮らしの中の知恵やコツ」28.8%、
「社会生活に必要なルール」27.2%
この結果を比較してみると、親が教えたいことは人間形成に必要な、また基本的なルールや習慣、内容であり、子どもは進学や就職のための助言や暮らしの中の知恵など、基本よりも上手に生きていくことができるテクニックやその知識を求めているようです。
また、子どもたちは、運動やスポーツ、学校のレベルを超えた勉強、学校で習う範囲の勉強、外での遊びなども教えて欲しいと思っているようですが、母親たちはこの辺りについては、特に積極的に教えようと考えていないことがわかりました。
子どもたちが教えてもらいたいのは、実用的なノウハウ
この2つの設問から、今までに母親が子どもに教えてきたこと、子どもが親に教えてもらったことについては、数値の違いはありますが、親子どもともに、例えば「基本的な生活習慣」を教えたつもりであり、子どもも教わったと感じていたということで両者の認識はほぼ変わりませんでしたが。
しかし、今後親が子どもに教えたいこと、子どもが親に教えてもらいたいことについては、生活や生きていくうえでの「基礎」を教えようと考えている親に対し、暮らしの知恵や受験や就職に対する知識や助言を求めていることがわかりました。
今回の調査対象の子どもたちは小学4年生から中学3年生まででしたので、小学校中学年以降になると、学校で習う勉強も難しくなり、また受験なども視野に入ってくるため、勉強に関してや生きるための力について教えてもらうことを望んでいる傾向が強そうです。
さて、お父さん、お母さん、みなさんは子どもたちに、これからどんなことを教えてあげたいですか? また教えてあげることができるでしょうか。
私たち大人も、子どもたちに色々なことを教えてあげることができるように、日々勉強しなくてはいけませんね!
参照:親子の意識の違いに関する実態調査 ~母親が子供に今後教えたいこと、子どもが親に教えてもらいたいことは 不一致な結果に~(株式会社日本能率協会総合研究所 消費者研究部)