5月5日は子どもの日。内閣府のホームページによると、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日として定められている。
噛み砕いて言えば、「子どもの将来をハッピーにするために家族で相談しましょう。(子どもはお母さんにありがとうを言おうね。)」と言うとこであろう。
「将来何になりたい? 」という問いかけへの無邪気な答えとは裏腹に、習い事や塾、受験に就活と、現実的に何をどうすれば良いものか、教育費の問題もあいまって親の悩みは尽きない。
しかし、子どもの将来を左右するのは、どうやら勉強や習い事だけとは限らなそうだ。
よく遊ぶ子ほど、社会人としての能力が身に付く
調査を行ったのは、世界の優れたおもちゃを集めたショップや「KID-O-KID(キドキド)」でおなじみの株式会社ボーネルンド。
若手社会人を対象にした『小学校低学年の時期における 遊び体験と自身の社会人としての能力や生活満足度に関する意識』の報告によると、自分の社会人能力に肯定的な人ほど、子どものころに「よく遊んでいた」と答えた割合が高いという。
調査結果を見てみよう。
「コミュニケーション力」「主体性」「忍耐力」「チャレンジ精神」4つの能力について、どの項目でも「よく遊んでいた」と回答した人(青色)ほど自分の能力に強い自信を持っていることが分かる。
特に、「コミュニケーション力があるか」という問いでは、「とてもそう思う」の回答者の8割以上は「よく遊んでいた」人だ。
そして、子どものころに「遊ばなかった」人(緑)ほど、どの項目においても自分の能力に自信を持っていないようだ。
「コミュニケーション力」「主体性」「忍耐力」「チャレンジ精神」。確かに、ある程度この能力に自信がないと仕事はやりにくい。その前に、自分の能力に否定的だと就職活動さえ難しいだろう。
ところで、改めて考えてみると、社会人として必要な事とは何なのか?
調べたてみたところ、経済産業省が提唱している『社会人基礎力』という3つの能力があった。