(よくある失敗3)多すぎる投資額による大失敗
自分の投資に関する能力以上に投資をしてしまうのも、初心者が陥る失敗パターンです。具体的にいうと「金額」です。
株価でいえば短期的な下落幅はせいぜい20~30%です。1日であれば5%くらいでしょう。10万円であれば2~3万円の損失にとどまりますし、1日あたりなら5000円の損ですみます。
FXの場合、実際の金額の10~25倍といった売買を行うため損失が生じたときも10~25倍になります。よって、10万円の投資額が全額なくなる、ということも起こります。2倍になるラッキーな話の裏には、全額なくす恐れもあるわけです。
このとき、「手元に貯金が100万円あるし、全額突っ込めばあっという間に2倍になるかも」と思ってしまうのは初心者の要注意です。
投資においてはうまくいく可能性と失敗する可能性は同等程度に考えておくべきであり、失敗したとき困らない程度の金額を設定すべきだからです。
株もFXも数万円からスタートすることはできます。それでもつい100万円入金してしまうのは「10万円の20%より、100万円の20%のほうが儲けが大きい(金額的に)」とふらふら思ってしまうからです。
初心者ほど金額は控えめに。これは大事な鉄則です。
あわよくば、は禁物。 ちゃんと勉強してから
投資をすると、経済ニュースをよく読むようになりますし、知らなかった会社や海外の知識が得られます。また資産運用についての知識を積み重ねていくことは個人のお金の管理においても大切なことです。
しかし、1カ月でなんとなく学べるほど簡単なものではありません。今起こっている株価の上昇や円安はもうそろそろ終わりかもしれません(まだ続くかもしれず、それは誰にも分からない)。
投資についてはしっかり勉強してからスタートすることが大切です。もしスタートしたいのであれば、「失敗が勉強と割り切れる」金額、数万円から多くても10万円の範囲で始めましょう。
投資そのものについてはぜひチャレンジしてみてほしいと思いますが、「あわよくば」は禁物ですよ。