お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんな知識をファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんが紹介します。今回は「今から株をやってみるときの注意点」について。
これだけ株価が上がったというニュースを聞くと、運用にチャレンジしてみたい人が多いのですが、初心者が今チャレンジすることにはいい面と危ない面があります。大失敗にならない簡単な3つのアドバイスをしたいと思います。
株価が上がったから株をしてみたい?実はとても危ない!
日経平均株価は昨年7月の8328円を底に大きく上昇、5月8日には14421円をつけるに至っています。ほぼ一方的な上昇が続き、株式投資に興味を持つ人も増えているようです。証券会社のコールセンターには、すでに開設したままほったらかしであった口座のパスワード照会や新規開設の問い合わせが鳴りやまないといわれています。
もし、「初めてだけど、自分もやってみようかな」と思った人がいたら、ファイナンシャルプランナーとしては「ぜひチャレンジしてみて!」という応援したい気持ちと「あえて今やらなくても……」となだめたい気持ちが半分半分です。
まず、投資についてはできるだけ早く経験を積んだほうがよく、ぜひチャレンジしてみてほしいと思います。株式や投資信託などの運用については、自分が興味を持たないと一歩目を踏み出すことがないので(強制されることはほとんどない)、株価が好調な時期に興味がわいたのであればぜひ実行してほしいと思います。
しかし、これだけ一気に株価が上がった時点で今からスタートすると、今以上に株価が上がらないと儲からないということになります。それこそ日経平均2万円が近いうちにやってくる!というようなイメージがあるならいいでしょうが、短期的には数千円下がるような場面も考えられます(調整といわれ、通常の相場であれば数千円あがれば半分ぐらい下がってまた上がるような上下を繰り返す)。株価が上がりきった時点というのは、初心者は楽に儲けられるように見えますが、実は注意が必要な時期でもあるわけです。
そこで、初めて投資をする人のための3つのアドバイスをお届けしたいと思います。このアドバイスさえ守れば「致命的大損」を避けることができるはずです。ぜひ、資産運用のチャレンジを大きな損をせずに実行してみてください。