助言1)素人なのだから負ける可能性が高いことも考えておこう!
誰でも「大もうけしたい!」と考えますが、そもそも初心者がそんなに簡単に儲けられると考えないほうがいいでしょう。最初に水を差すようですが、自分は初心者なんだということを自覚することが大切です。
サッカーや野球ならレベル別にたくさんのリーグがあるので、近いレベルの人と試合ができます。ゴルフにはハンディキャップがあるのでレベル差を埋めるルールがあります。オンラインゲームなどでは初心者向けロビーがあって、いきなりベテランプレイヤーと対戦せずにすみます。
株や投資信託において、初心者向けの特別ルールはありません。いきなり運用会社のプロのファンドマネージャーらと同じ土俵で勝負をするわけです。ビギナーズラックもほとんどありません。無理をしたら負ける可能性が高いと考えて、真剣に、慎重にチャレンジしてください。
助言2)投資金額を少なく設定して、最悪の状況を回避しよう!
次にアドバイスしたいのは、「金額を少なくスタート」です。どんなに失敗しても、投資金額以上の損をしないのが基本的な投資の仕組みです(投資金額以上の損失を被る可能性のある投資は、どんなに魅力的でもやってはいけません!)。逆にいえば、投資金額を自分で決めておけば、「これ以上損はしない」というラインを引けることになります。
初心者が何百万円もいきなり入金する必要はありません。せいぜい数十万円でいいでしょう。個人的には「まずは10万円でスタート」というのがオススメです。数万円で買える株もたくさんありますし、投資信託はたいてい1万円前後が一口になっています。
また、FX(為替証拠金取引)は値動きが荒く、文字通りゼロになる可能性を意識して金額決定すべきですが、普通の株式ならゼロになる運用をするほうが実は困難です。それでも20~30%の負けはあり得ると考えて金額を決めてみてください。
「少額では大きく儲けられない!」と文句をいう人がいますが、もし、あなたがうまく稼げる人であれば、その後に入金額を増やしていけばいいので、最初に金額を少なめにして遅いことはありません。まずは最初に考えているより控えめな金額から投資デビューしてみましょう。