助言3)相場と長くつきあってみるつもりでチャレンジ!

資産運用を行う人の多くが、あまりにも短い期間で儲けようとしすぎています。もっと長いスパンで投資を考えてみてはどうでしょうか。短く儲けようとすると、何度も売買しなければいけないので、値上がり率に比べて高い売買手数料を多く払うことになります。また、せっかく儲けた利益の一部を売却するたび税金で引かれます。

数秒あるいは1秒未満のわずかな時間で利益を取るような人もいますが、これはすでに人の手でカチカチやるレベルから、コンピューターに自動売買させるレベルに移っており、素人が参入しても負ける可能性が高いと思います。

初心者は、「投資を覚えて、少々の値動きにも動じずリスク資産を持ち続けられるようになるまで、売らないぞ」ぐらいの気持ちが必要です。たぶん、それでも何度も売り買いしてしまうはずです。

私は5年以上、10年近く仕込んでいる株や投資信託がありますが、何度もマイナスになったりプラスになったりしながら、今は安定的にプラスの状態になっています。そこから配当金が出てくると、定期預金の利息では比較にならない金額がもらえたりもします。

スローな時間感覚で投資とつきあってみることも考えてみてください。そのほうが初体験、即失敗して退場、とならなくてすみます。

 
3つのアドバイス、残念ながらやる気満々の人ほど無視されます。
しかし、投資を失敗した人が読むとたいていの人は同意してくれます。

これから株や投資信託、FXなどでリスク運用にチャレンジする人は、実際の売買をスタートする前に「3つのアドバイス」を読み直して欲しいと思います。きっと、あなたの「大損」を回避する手助けとなってくれるはずです。

もちろん、運用が大成功になることを、期待してます! 勇気が報われますように!
 

photo credit: Dick Thomas Johnson via photopincc

 

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会