四次元ポケットの内と外からの眺め

登戸駅。ドラミちゃんがお出迎え

今度は送られた側、住民票の授与式も行われた藤子・F・不二雄ミュージアムに行って聞いてみよう。川崎駅から南武線に飛び乗って登戸へ。

 
 

駅から藤子・F・不二雄ミュージアム行きのシャトルバスが出ている。
生田緑地にある藤子・F・不二雄ミュージアムに到着。

 

ここでも「キニナル」を聞いてみよう。

広報の松尾典恵さん(美人!)にお話を伺うことに(残念ながらお写真はNG。ドラえもんで好きな秘密道具はタケコプター♪)。

―どうしてドラえもんが川崎市特別住民になったんでしょう?

松尾さんが言った。
「(川崎市特別住民は)ファンへの恩返し、でしょうかね?」

川崎市に縁のある文化人として、川崎市文化賞を受賞している藤子・F・不二雄先生。

藤子・F・不二雄ミュージアム建設のきっかけは先生が亡くなられた後、先生の奥様が「膨大な作品原稿や資料を散逸させぬよう、そして先生の作品を応援してくれたファンのみなさまに恩返しがしたい」という気持ちでスタートしたものだそうだ。

先生の沸き出す想像力をイメージした、膨大な書籍群
藤子・F・不二雄ミュージアムに展示されている、先生の仕事机。すべて実際に使用されていた品
 

そして完成した藤子・F・不二雄ミュージアム。開館一周年、ドラえもんの誕生日の100年前。そんな節目に送られた特別住民票なのだが、川崎の、生田の地を愛した先生への感謝の証だとも。

 

感謝。正子夫人から先生への“感謝”の手紙

たくさんの作品を生み出した藤子・F・不二雄先生。そんななかでも代表と捉えられるドラえもんに、特別住民の住民票を送ったのだろう(ドラえもんの連載開始は1977<昭和52>年)。

性別も世代も、国境まで越えてしまう先生の作品たち。藤子・F・不二雄ミュージアムを回っていると、本当にさまざまな人たちが先生の世界に浸っている姿が目に付く。 

松尾さんと一緒に館内を巡る。しばし先生の偉業に触れて藤子・F・不二雄ミュージアムを後に。松尾さん、ありがとうございました!

 

取材を終えて

外に出ると日が暮れていた。風が強い。少し、不思議な感覚になる。

藤子・F・不二雄先生。

生み出された膨大な作品を、僕たちはたくさん知っている。
そして子どものころ、先生の「想像する楽しさ」という水を飲んだ者として、感謝の言葉が付いて出る。ありがとうございました!

取材協力
川崎市役所
住所/川崎市川崎区宮本町1番地
電話/044-200-2122

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
住所/川崎市多摩区長尾2丁目8番1号
電話/0570-055-245

 ※本記事は2014年3月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

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