お年玉の始まりは? 渡し方のマナーも覚えよう
昔は1年の始まりであるお正月に神様がそれぞれの家にやってきて、新しい魂を与えられると信じられていたそうです。新年に歳神様を迎えるために用意したお供えのお下がりを家族で分け合い、魂をいただくという意味で「としだま」と呼ばれていたという説があります。
また、渡す際のマナーも色々あるようです。
●お年玉は上のものから下のものへ
お年玉の対象は、自分の子供、親戚、親しい間柄の子供になります。上司の家に新年のご挨拶に行った際に子供がいる場合には、お年玉として金銭を渡すのはマナー違反。「お年賀」としておもちゃや図書券、商品券を渡すのがベターです。
●ポチ袋には渡す子供の名前を書く
渡す際にもスムーズに渡せるので、ポチ袋にはきちんと名前を書いておきましょう。自分名前とひとことメッセージがあれば理想的です。
●新札を用意しておく
新年の挨拶としての意味合いもあるので、渡すお札は必ず折れ目のない新札で。しわくちゃのお札は失礼になります。
●子供だけの時に渡さない
親がお礼を言える状況で渡すのがマナーです。親が不在の時に渡してしまうと子供がもらったことを言わない場合もあり、後でその親がバツの悪い思いをしてしまいます。
●その場でポチ袋を開けない
もらったその場で金額を確認するのはマナー違反。帰りの車や家に帰ってからなど、子供にもきちんと伝えておきましょう。
●もらったらお礼は基本中の基本
ここに書かずとも当たり前のことですが、照れて言えない子供もいるのできちんと言えるように言い聞かせておきましょう。お年玉だけでなく、何かをしてもらったらお礼を言うのを習慣づけておきたいですね。
新年のはじまりをスマートに、愛情込めて渡すお年玉
相場から渡し方、マナーまで長々と書いてしまいましたが、筆者の場合、お年玉は久しぶりに会える親戚の子供たちへの挨拶だと思っています。
確かにサイフは痛いのですが、子供たちの成長を喜びつつ1年がんばれという意味合いも込めてあげるようにしています。
まだまだ不景気真っ只中ですが、自分の愛情も込めてお年玉を渡すことができれば、少しは気持ちも晴れやかになるはずです。
※「お年玉」に関するアンケート2014(ネットリサーチDIMSDRIVE調べ)