一足先の未来を歩く靴たち 舘鼻則孝展
12.17[水]~01.12[月] / 東京都 / 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
世界を舞台に活躍するレディー・ガガ。彼女が愛用するヒールのないシューズ“ヒールレスシューズ” の生みの親、舘鼻則孝(たてはなのりたか)氏の個展が、渋谷ヒカリエにて開催中です。
今回の展覧会は舘鼻氏のアーティストとしての側面に焦点を当てたもの。いくつかの美術館にも収蔵されており、今やアイコンとも言えるヒールレスシューズの他にも、かんざしがモチーフとなったオブジェなど、新作を含めた十数点が展示されています。
会場に入ってまず目に留まるのがこのオブジェ。お、大きい…。
かんざしをモチーフにしたこの作品、漆芸の技法の一種で、貝殻を埋め込む螺鈿(らでん)細工という手法で作られています。埋め込まれている貝はアワビだそうです。
実は舘鼻さん、出身の東京芸術大学では絵画や彫刻を学んだ後に染織を専攻。日本の古典的な染織技法である友禅染の技法を用いて下駄や着物の製作を行っているそうです。
ヒールのない靴も、アイディアの源になったのは花魁が履くぽっくり下駄(高下駄)。そう言われてみると、ぽっくりに見えなくもないかも。
今回の会場にも4種類の靴がありました。日本の古典柄を基調にしたぽっくり。高さといい、迫力といい、存在感バツグン。映画の『さくらん』よろしく、花魁が道中を歩く足元をいろどるのにピッタリな雰囲気。
会場内の靴を見て、ここである疑問が。
ホントに履けるの?歩けるの?
どれもヒールの高さが20~30cmはあるものばかり。ヒール、ヒール、ヒール?
…えっと、ヒールって靴ですよね?
気になるときは聞いてみましょう。
ということで、ギャラリーの方に話をお伺いしました。