こんなに高いヒール、本当に歩けるの?

Q.このヒール、本当に履いて歩けますか?
――はい、歩けます。見た目に反して意外と安定しているので、クラブに行く時にチョイスする人もいるとか。人混みに紛れると足元が見えないので、ただの背の高い人になってしまうそうですが(笑)ただ、なかには履くだけで歩く事を想定していない物もあります。

Q.ちなみに今回は履けるのでしょうか?
――今回は出来ないのですが、以前開催された美術館の展示では履くことも出来ました。

Q.購入することはできますか?
――出来ますよ。実際に検討中の物や、売約済みの物もあります。大きさとしては女性用サイズです。

Q.とても目を引くこのクリスタルも、もしかして靴として履いて歩けるのですか?
――こちらは靴というよりもオブジェですね。実はこのオブジェはオーダーメイドのブーツと同じ足型を用いてデザインされました。

 

クリスタルのオブジェ 拡大画像表示  舘鼻則孝展展示風景、2014-2015年、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
ブーツの足型。これがさらにオブジェの型にもなった。 拡大画像表示  舘鼻則孝展展示風景、2014-2015年、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery

――このふたつの作品は、実際にオーダーした方の足型を取って靴作りをした後、残った型を使って作られています。

「靴は自分と履く人しか繋がることができない。けれども、展示品であれば実際に観た色々な方と繋がることができる。」という舘鼻さんの思いのこもった作品です。

なるほど。確かに靴を履き物ではなくオブジェとしてとらえるなら、「何これ!凄い!履いてみたい」という気持ちも共有できますね。

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オシャレは足元から。一足先の未来を歩くヒールの中には、こんな物語を持つものも。