原作のエンディングと映画のエンディング 

エンディングは、原作から多少変わっている。

「映画と小説は構造が違う。あれは小説だからうまくいくエンディングだと僕も感じていたので、脚本のエンディングを読んだ時、すばらしいと感じた。ごく小さな変更なんだが、映画にとってすごく効果的だ。原作のファンがどう思うかについては、それほど気にしない。どうやったって、全員に気に入ってもらうなんて無理なんだからね」
きっと、多くの人が気に入る映画になっている予感がする。(『MOVIEぴあ 2012冬号』より)

大ヒットしたスウェーデンの『ミレニアム』三部作
2009年2月にスウェーデンで公開された『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』は、その後世界に広まり、1億ドル以上の興行収入をあげる大ヒット。日本でも翌年1月に公開され、2作目『ミレニアム2 火と戯れる女』、3作目『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』も話題を呼んだ。
当初、原作ファンの間で賛否両論だったリスベット役のノオミ・ラパスだが、映画が公開されると絶賛され、ヨーロッパ映画賞、英国アカデミー賞にノミネートされた。来年公開の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』のヒロインに抜擢されたほか、リドリー・スコット監督の最新作で、『エイリアン』の前日譚である『プロメテウス』では、主役に起用されている。

 


 




タイトルロールを演じるルーニー・マーラに対して、事件の謎を追うジャーナリスト、ミカエルを演じるのはダニエル・クレイグ。他にも、ロビン・ライト、ステラン・スカルスガルド、クリストファー・プラマーら、実力派俳優が集う。 

 

作品情報

ドラゴン・タトゥーの女(ぴあ映画生活へ) 2月10日(金)公開

映画ジャーナリスト。月刊女性誌編集者(映画担当)を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスター、映画監督のインタビュー記事、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを日本の新聞、雑誌、ウェブサイトに寄稿。映画のほかに、ヘルス&フィットネス分野の記事も執筆する。ブログ