ブックハウスカフェは、今ママの間で人気の子連れで行ける場所。書店の町、神保町駅から徒歩1分の地にある本屋とカフェが一緒になったお店です。
個性的なのは、絵本がたくさん並び、美味しい飲み物やお食事、デザートも楽しめるところ。そんなブックハウスカフェの人気の理由を探ってみましょう。
「ブックハウスカフェ」を立ち上げの背景
まずは、ブックハウスカフェの店主、今本義子さんに、立ち上げたきっかけを教えていただきました。
今本義子さん(以下、今本)「前身の『ブックハウス神保町』の撤退が決まったとき、11年も愛されたこのステキな絵本屋が消えてしまうのは、あまりにも悲しいと思いました。何とか続けられないか、という思いで、ブックハウス神保町の開店当時からのスタッフだった茅野と共に存続の道を探りました。
周りからは『経営的に絶対に無理!』と反対と心配の声を頂きましたが、私たちなりに考え、カフェを増設して、平日は夜11時まで営業し、お酒も出し、宴会もできる店にして、本と飲食で利益を上げ、ランニングコストを出そうと考えました。
銀行からお金を借りるのもひと苦労でしたが、何とか開店できました。それ以来、たくさんの絵本を店頭に並べて、皆さまに一冊でも多くの絵本を届けたいと思っています」
ブックハウスカフェのこだわり
続いて、ブックハウスカフェのこだわりを今本さんに教えていただきました。
子どもたちが自由に手にとって本を選べる専門店
今本「何でもインターネットで便利に買える時代ですが、絵本はやはり子どもたちが自由に手にとって選べる専門店が必要だと思います。休みの日にお母さんやお父さんとお出かけして絵本屋さんで選んで買った本は、特別な1冊になるのではないでしょうか。
ブックハウスカフェで過ごした時間ごとステキな思い出にして持ち帰っていただけたらいいなと思います。神保町には150軒を優に超える書店がありますが、この本の街に子どもの本の専門店があるということにも大きな意味があると思っています」
五感で楽しめるイベントを毎日開催
今本「また、ネットでは味わえない五感で楽しめる人の集まる店にしたいと思っています。そのために毎日のようにイベントをしています。ここに来たら誰かに会える、そんな店にしたいです。
絵本を皆さまにお届けするのが一番大切な仕事ですが、この店でたくさんの出会いが生まれ、その縁が広がっていくような夢のある場所にしたい。
二階にはグランドピアノのあるギャラリーもあり、サロンコンサートもできます。絵本、音楽、人の交流が溢れる店、劇場のような書店を理想にイメージしています」